福井運動公園陸上競技場

福井運動公園陸上競技場の概要

福井運動公園陸上競技場は、福井県福井市の福井運動公園内に位置する陸上競技専用のスタジアムで、福井県によって管理されています。1967年に開場され、その年には全国高等学校総合体育大会、翌年には国民体育大会の秋季大会が開催されるなど、重要なスポーツイベントの会場として利用されています。その後も、身体障害者スポーツ大会や国体など、多くのスポーツイベントがここで行われました。

記録的な瞬間

競技場では数々の記録が生まれています。特に2017年9月9日には、天皇賜盃日本学生陸上競技対校選手権大会の男子100メートル決勝において、桐生祥秀選手が9秒98という日本人選手として初めて10秒の壁を切る驚異的なタイムを記録しました。この歴史的な出来事を受けて、2018年には福井県がこの競技場の愛称を「9.98スタジアム」と名付けました。

さらに、2019年8月には「アスリート・ナイト・ゲームズ・イン福井」が開催され、数々の新記録が生まれました。男子走り幅跳びでは城山正太郎選手、男子110メートルハードルでは高山峻野選手が日本新記録を打ち立て、また女子100メートルハードルでも寺田明日香選手が記録タイを達成しました。

スタジアムの設備

「9.98スタジアム」は、収容人数が1万6000人で、メインスタンドには7000人が座れるスペースがあり、残りの9000人は芝生席を利用できます。スタジアムにはナイター設備や大型映像装置も完備され、日本陸上競技連盟による1種公認を受けています。

トラックは1周400メートルの全天候舗装で、直走路と曲走路はそれぞれ8レーンを設けています。競技場内には、天然芝のピッチが用意されており、走り高跳びや棒高跳び、各種投てき種目のための専用エリアも揃っています。補助競技場も完備し、こちらも同様に1周400メートルのトラックを持っています。

交通アクセス

福井運動公園陸上競技場へのアクセスは、京福バスの70系統または71系統で「運動公園南門前」に下車するのが便利です。公園内には福井県営球場や福井県営体育館など、他のスポーツ施設も点在しており、地域のスポーツ振興に寄与しています。

福井運動公園陸上競技場は、その歴史と実績により、福井県内外で高く評価されています。多くのアスリートがここで記録を打ち立てるために集まり、全国的に注目されるスポーツの聖地としての役割を果たし続けています。

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