福家英登

福家 英登

プロ野球の審判員として活躍する福家 英登（ふけ ひでと）氏は、1979年12月14日に香川県綾歌郡綾川町で誕生しました。背番号は33番を付けています。

経歴と審判への道

坂出一高校を卒業後、広島にあるスポーツ医学系の専門学校に進み、野球部に所属しながら審判技術の習得に励みました。さらに、アメリカ合衆国へ二度渡り、著名なジム・エバンス審判学校やハリー・ウェンデルステッド審判学校で専門的な知識と技術を深めました。

近畿大学を経て、2003年からパシフィック・リーグの審判員としてプロのキャリアをスタートさせました。香川県出身者としては、沖克己氏以来のプロ野球審判員となりました。

審判員を志したきっかけについては、軟式野球の審判を務めていた父親の姿に影響を受けたことを挙げています。

氏名の正しい読み方は「ふけ」ですが、テレビ中継などで「ふくや」と間違えて呼ばれることも少なくないようです。

主な実績とキャリアの節目

プロ審判員としてのキャリアにおいて、いくつかの重要な節目を経験しています。

初出場: 2006年4月12日、スカイマークスタジアムで行われたオリックス対西武の3回戦で二塁塁審としてデビューを果たしました。
オールスターゲーム出場: 2012年に初めて夢舞台に立ち、特に松山の坊っちゃんスタジアムで行われた第2戦では球審を務めました。2019年にもオールスターに出場しています。
日本シリーズ出場: 2019年に初めて日本シリーズの舞台に立ち、第2戦で球審を務めました。その後も2022年、2023年、2024年と出場を重ねています。
1000試合出場達成: 2022年の日本シリーズ第5戦で三塁塁審を務めた際に、プロ野球史上134人目となる通算1000試合出場を達成しました。
クルーチーフ昇格: 2025年シーズンからは、審判員のチームリーダーであるクルーチーフへの昇格が決定しています。

また、2015年3月3日には、香川県丸亀市に新設された丸亀市民球場（四国Cスタ丸亀）のこけら落としとして開催された阪神対ソフトバンクのオープン戦で、記念すべき試合の球審を務めました。

注目された判定

2019年7月30日、甲子園球場での阪神対中日戦（15回戦）で球審を務めた際に、一つの判定が注目を集めました。6回裏、無死二塁の場面で打者梅野選手（阪神）が送りバントを試みた際、打球はバッターボックス上で軽く浮き上がり、これを捕球しようとした捕手木下拓哉選手（中日）の守備の妨げになったとして、間髪を入れずに打者への守備妨害を宣告しました。この判定とその後の監督への説明、場内への明瞭なアナウンスは、的確な対応として評価されました。

出場記録と表彰

2024年シーズン終了時点での主な出場記録は以下の通りです。

出場試合数：1214試合
オールスターゲーム出場：2回（2012年、2019年）
日本シリーズ出場：4回（2019年、2022年、2023年、2024年）

また、2023年シーズン終了時点までに、以下の表彰を受けています。

審判員奨励賞：1回（2021年）
ウエスタン・リーグ優秀審判員：1回（2007年）
* ファインジャッジ賞：2回（2019年、2022年）

長年の経験と実績を積み重ね、プロ野球の公正なゲーム進行を支える重要な役割を担っています。

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