福山市立常金中学校

福山市立常金中学校

福山市立常金中学校は、かつて広島県福山市新市町金丸に位置していた公立の男女共学中学校でした。この学校は、地域の教育機関として重要な役割を果たしてきましたが、2022年に閉校となりました。

学校の歴史

この中学校は1960年5月1日に新市町立常金丸中学校と藤尾中学校が統合されて設立され、その後1961年に現在の位置に移転しました。2003年には、芦品郡新市町が福山市に編入されたことにより、名称が福山市立常金中学校に変更され、同時に所在地の表記も変更されました。このような移行は地域の発展とともに行われてきました。

2022年3月、福山市の学校再編により常金中学校は新市中央中学校と合併し、2021年度末をもって閉校が決まりました。後に新市中央中学校として新たな形でスタートを切ることとなりました。

校名の由来

校名は、学区内の主要大字である「常」と「金丸から」それぞれ一文字ずつ取って名付けられました。地元の小学校と名称を合わせなかった理由は定かではありませんが、藤尾地区への配慮からくるものではないかとされています。

学校の概要

常金中学校は、旧芦品郡新市町の北部にあたる新市町金丸、常、藤尾の地区を学区とする学校でした。金丸と常は神谷川の支流に広がる平地を有しており、これに対し藤尾地区は山地が多くなっています。特にこの藤尾地区には、福山市内最高峰である京ノ上山がそびえていますが、登山道はあまり整備されていません。この山に挑戦することは、地元の自然を感じるひとつの方法でした。

また、金丸地区は菊の生産地としても名を馳せ、常金中学校でも菊の栽培に力を入れていました。学校周辺には、広島県道26号新市七曲西城線沿いに常金中学校前交差点がありますが、これは福山市の最北端に位置する信号機です。

学区と進学

常金中学校は、特別な事情がない限り、同じ福山市立常金丸小学校の児童が進学する学区を持っていました。かつて藤尾地区には藤尾小学校も存在していましたが、過疎化の影響により1978年に休校、最終的には2000年に廃校となりました。

自然景観と名所

学区内には様々な名所や旧跡が点在しています。藤尾の滝、藤尾ダム、尾市古墳などがその例です。また、神谷川の流れや京ノ上山の美しい風景は、訪れる人に自然の美しさを提供していました。

アクセス

福山市立常金中学校へのアクセスは便利でした。最寄りの鉄道駅はJR福塩線の新市駅であり、そこから徒歩で移動するか、中国バスの新市駅前バス停からのバスに乗り換えることができます。新市町内に直通するバスによるアクセスも確保されており、多くの生徒が通学していました。

このように、福山市立常金中学校は地域に根差し、多くの生徒の学び舎として愛されていましたが、閉校によってその歴史に一つの幕が下ろされました。

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