福岡市立原中央中学校

福岡市立原中央中学校

福岡市立原中央中学校（ふくおかしりつ はらちゅうおうちゅうがっこう）は、福岡県福岡市早良区原一丁目に所在する公立の中学校です。地域では「原中央中学校」のほか、「原中央中」や「中央中」といった通称で親しまれています。

沿革

本校は、地域の生徒数増加に対応するため、1989年に福岡市立原中学校から独立する形で開校しました。開校当初は、主に原小学校の卒業生を迎え入れていましたが、1991年には大原小学校の卒業生も本校に通学するようになりました。生徒数の増加に伴い、1992年には校舎の増築が行われています。1993年には全国体育学習研究協議会の会場となるなど、教育実践においても注目されました。創立15周年を迎えた1994年の翌年、1995年には学校基本調査の実施に関する取り組みが評価され、文部大臣より表彰を受ける栄誉に輝いています。2007年には、本校陸上部の生徒が全国中学校体育大会の女子走り幅跳びで優勝を果たすなど、運動部活動での輝かしい実績もあります。環境への配慮として、2010年には太陽光パネルが設置されました。そして、2019年には創立30周年を迎え、節目の年を祝いました。

通学区域

本校の通学区域は、福岡市早良区の中部一帯にわたります。具体的には、荒江2丁目・3丁目、原1丁目・2丁目・3丁目・4丁目、および原団地などが含まれます。この区域は、原小学校および大原小学校の卒業生が進学する区域とほぼ一致しています。地理的な境界としては、北側は旧筑肥線跡の道路、東側は早良街道、西側は金屑川によって区切られています。南側は概ね西半分が国道202号（今宿新道）を境界とし、東半分は国道202号の南側まで広がっています。学校自体は、この通学区域のほぼ中央部に位置しています。

校区内の地域性は多様で、その大半は閑静な住宅地で占められています。南端の国道202号沿いにはロードサイド店舗が多く立ち並び、商業的な賑わいも見られます。また、西端部には大規模な原団地が広がっています。校区の中央部を縦断するように県道558号線（原通り）が通っており、交通の要衝となっています。

校区内には、福岡市立原小学校、福岡市立大原小学校といった本校への進学元となる小学校のほか、福岡市立高取中学校、福岡県立福岡工業高等学校、福岡県立福岡聴覚特別支援学校などの教育機関、さらに平川団地や前述の原団地などの居住地域が含まれます。

本校に隣接する中学校としては、福岡市立高取中学校、福岡市立城南中学校、福岡市立原中学校、福岡市立西福岡中学校、福岡市立原北中学校があります。

教育理念と校歌

本校の校訓は「実行」です。生徒たちが目標に向かって主体的に行動することの大切さを教えています。校歌は、榊孝陽作詞、山本ミチ子作曲によるものです。このほか、平成18年度の卒業生と同年度の音楽教師が作詞・作曲した楽曲『心から』があり、毎年3月に開催される3年生を送る会や卒業式で歌い継がれています。また、卒業式や入学式といった厳粛な式典では「ハレルヤ」が歌われます。

校舎の特徴

本校の校舎は、限られた敷地面積を最大限に有効活用するために、ユニークな構造を採用しています。例えば、屋上にはプールが設けられており、体育館（アリーナ）の上階には武道場が配置されるなど、垂直方向の空間利用が進んだ立体的な造りとなっています。

部活動

本校では、生徒たちの多様な関心に応えるため、様々な部活動が活発に行われています。

運動部

野球部
サッカー部
陸上部
男子ソフトテニス部
女子ソフトテニス部
男子バスケットボール部
女子バスケットボール部
女子バレー部
野外活動部

文化部

吹奏楽部
美術部
放送部
箏曲部

著名な卒業生

これまでに、各界で活躍する著名な卒業生を輩出しています。

小椋 真介（プロ野球選手）
谷口 亮（イラストレーター - 2020年東京オリンピック・パラリンピック公式マスコットキャラクター「ミライトワ」「ソメイティ」のデザインを手がけました）
宮原 健斗（プロレスラー）
* 間庭 菜摘（ボートレーサー）

本校は、地域の教育拠点として、生徒たちが「実行」の精神のもと、学び、成長できる環境を提供しています。

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