福岡市美術館

福岡市美術館とは

福岡市美術館は、福岡県福岡市の中央区に位置する市立の美術館で、広大な大濠公園の敷地内にあります。約2年半にわたる大規模なリニューアル工事を経て、2019年3月21日に再オープンしました。この美術館のコレクションは、古美術から近現代に至るまで、約16,000点に及ぶ多様な作品で構成されています。ただし、アジア近現代美術の多くは、1999年に開館した福岡アジア美術館に移管されています。

開館情報

美術館は、通常の開館時間が9:30から17:30までで、入館は17:00まで可能です。また、7月から10月の金曜日と土曜日の特別延長時間には、20:00まで開館し、入館は19:30まで受け付けます。定休日は月曜日と年末年始（12月28日から1月4日）です。

入場料は、常設展示の場合、一般が200円（150円）、高校・大学生が150円（100円）、小中学生は無料となっています。特別企画展示については、各展覧会ごとに異なる料金設定がされています。

常設展示

近現代美術室

近現代美術の展示室では、特に九州の近代画家に焦点を当て、日本国内外の近代絵画や彫刻を楽しむことができます。ここでは、有名なアーティストたちの作品が紹介されており、その一部を挙げると、ジョアン・ミロの「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子」（1945年）、マルク・シャガールの「空飛ぶアトラージュ」（1945年）、サルバドール・ダリの「ポルト・リガトの聖母」（1950年）など、幅広い時代とスタイルの作品が展示されています。

他にも、アンディ・ウォーホルの「エルヴィス」（1963年）や「キャンベル・スープ」（1968年）、草間彌生の「南瓜」（1994年）といった著名な作品も含まれており、訪れる人々に深い感銘を与えています。

東光院仏教美術室

また、旧福岡藩主である黒田家の菩提寺として知られる薬王蜜寺東光院から寄贈された仏像もこの美術館で展示されています。この部屋は、仏教美術に興味のある方々にとって特に魅力的な空間です。

特別展示

特別展示室A・Bでは、一般的な企画展に加え、市民や学生、美術サークルなどによる作品展示も行われています。小規模な展示や日本画工芸室、古美術企画展示室などが併設されており、多様なアート体験が可能です。

文化財とコレクション

福岡市美術館には、重要文化財として指定された松永コレクションも保有しています。このコレクションには、歴史的価値のある作品が多数収蔵されており、板絵著色天部像や銅造菩薩半跏像、古林清茂の墨蹟などが含まれています。また、黒田資料も独特の魅力を持ち、歴史的な背景を深く探ることができるでしょう。

アクセスと周辺情報

福岡市美術館へのアクセスは、福岡市地下鉄の大濠公園駅または六本松駅から徒歩10分ほどです。さらに、西鉄バスを利用することもでき、複数のバス停が美術館に近い位置にあります。

このように、福岡市美術館は、豊かな文化と歴史を持つ美術館であり、訪れる人々に多彩なアート体験を提供しています。美術館での訪問を通じて、現代アートや歴史的な美術に触れ、心を豊かにする素晴らしい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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