福岡県立中間高等学校

福岡県中間市朝霧五丁目に校舎を構える、公立の高等学校です。正式名称は福岡県立中間高等学校（ふくおかけんりつなかまこうとうがっこう）と称し、地域では主に「中間高校」と呼ばれています。1983年（昭和58年）に開校し、地域教育の一翼を担ってきました。

概要

本校は全日制課程の普通科を設置しており、生徒一人ひとりの多様な進路希望に応じた教育を展開しています。教育目標として掲げる校訓は「向学・忍耐・敬愛」。学問への探求心を持ち（向学）、困難に立ち向かう粘り強さを養い（忍耐）、互いを尊重し思いやりの心を持つこと（敬愛）を重視しています。

本校の学区は福岡県第三学区に属しており、北九州市若松区・八幡東区・八幡西区、遠賀郡全域、そして中間市の広範囲から生徒が集まります。生徒たちは、緑豊かな環境の中で落ち着いて学習に取り組むことができます。

校歌は3番構成で、作詞は文学博士の倉野憲司氏が手掛けました。歌の中には校名である「中間」の文字が織り込まれており、生徒たちの母校への誇りを育んでいます。

沿革

本校の設立は、1982年（昭和57年）11月1日に、将来の新設高校設立を見据えた準備室が福岡県立東筑高等学校内に設置されたことに始まります。そして翌1983年（昭和58年）1月1日、福岡県立中間高等学校が正式に設立され、全日制普通科が設けられ、当初の定員は270名と定められました。開校を前に、同年1月16日には校歌の作詞が完成しました。

設立準備室は、1983年 4月4日に完成した本校舎へ移転。そして同年4月6日には記念すべき開校式と第1回入学式が挙行され、270名の新入生が学び舎の門をくぐりました。この時の学級数は6クラスでした。

開校間もない1983年 7月20日には、生徒からの公募により学校新聞の題目が「朝霧」に決定し、学校新聞「朝霧」が創刊されました。学校生活の様子や生徒の活動を発信する大切な媒体となりました。

学校施設の整備も進み、1984年（昭和59年）6月18日には図書館が開館し、生徒の読書や学習の環境が整えられました。また、同年10月26日には、地域との関わりを深める行事として、第1回となる皿倉山全校清掃登山が実施されました。そして、この年の11月1日が創立記念日として制定されました。

生徒の体験学習も積極的に取り入れられ、1985年（昭和60年）2月3日には、第1回スキー修学旅行が新潟県赤倉温泉妙高高原スキー場を目的地として実施されました。

1986年（昭和61年）3月1日には、第1期生の卒業式が厳かに執り行われました。卒業を記念して、生徒通用門横の庭園には卒業記念碑として「校訓碑」が建立されました。同年3月31日には自転車置き場が完成し、生徒の通学環境が改善されました。

1987年（昭和62年）に入ると、2月28日に正門と食堂が完成し、学校の顔となる門構えと生徒の福利厚生施設が整いました。同時にパーソナルコンピュータネットワークシステムが導入され、情報化に対応した教育環境の整備も進められました。完成した食堂は、同年4月7日から営業を開始し、生徒たちにとって憩いの場となりました。

その後も施設の充実が図られ、1990年（平成2年）3月3日にはプールが完成。1995年（平成7年）2月28日には体育館棟の1階に多目的な利用が可能なアリーナが完成し、体育や課外活動の場が拡充されました。

卒業生の絆を深めるための活動も活発で、1991年（平成3年）11月2日には同窓会が正式に発足しました。また、学校全体の士気を高めるため、1992年（平成4年）3月7日には応援歌が制定されました。

部活動

本校では、生徒が学業と両立させながら、自身の興味や特技を伸ばせるよう、多種多様な部活動が活発に行われています。運動部、文化部、そして総合部があり、多くの生徒が参加して汗を流し、あるいは創作活動に励んでいます。

運動部

陸上部
バスケットボール部
バレーボール部
テニス部
野球部
卓球部
剣道部
サッカー部
柔道部
ラグビー部
水泳部
バドミントン部

文化部

書道部
茶道部
華道部
放送部
美術部
吹奏楽部
パソコン部
演劇部
軽音楽部
ダンス部

総合部

総合部

これらの部活動は、体力や技術の向上だけでなく、協調性やリーダーシップを育む場ともなっています。

交通アクセス

本校へのアクセスは、公共交通機関を利用するのが便利です。

鉄道：
筑豊電気鉄道「通谷駅」から徒歩約15分です。
JR九州筑豊本線「中間駅」からは自転車で約20分程度です。
バス：
西鉄バスを利用する場合、「中間高校下」バス停（61・67番系統）から徒歩約3分で到着します。
「中間高校南口」バス停（40・57・75・76・77番系統）からも利用可能で、こちらは徒歩約10分となります。

著名な出身者

本校からは、様々な分野で活躍する人材を輩出しています。

吉高寿男（脚本家、劇作家）
石原ヨシオカ（お笑い芸人）
桜井誠 (活動家)

福岡県立中間高等学校は、地域の教育拠点として、今後も生徒たちの成長を支え、社会に貢献する人材育成を目指していきます。

（本記事は提供された情報に基づいて作成されています。）

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