福岡県立玄洋高等学校

福岡県福岡市西区大字田尻に所在する公立の高等学校、福岡県立玄洋高等学校は、地域の特性を活かした教育を展開しています。

沿革

本校は、昭和57年（1982年）11月1日に設立されました。その後、昭和58年（1983年）4月1日に学校として開校し、同年度の新入生を迎えて教育活動を開始しました。創立当初から、生徒の学びを多角的に捉える姿勢があり、かつては教育課程の一環として、地域環境に合わせたユニークな体験学習が実施されていた時期もありました。具体的には、レンコン掘りや地引き網といった、現代では珍しい体験が取り入れられていたことで知られています。

教育内容と方針

福岡県立玄洋高等学校は、全日制課程として普通科を設置しています。普通科の中には、更なる学力の向上を目指す生徒のために特進部が設けられており、多様な進路希望に応じた指導が行われています。

学校の教育活動を支える柱となるのが、以下の三つの言葉からなる校訓です。

向学: 学びを深め、真理を探究する姿勢を尊ぶこと。
礼譲: 礼儀を重んじ、互いに譲り合う心を持つこと。
* 進取: 未知の分野に積極的に挑戦し、新しいことに取り組む開拓精神を持つこと。

これらの校訓に基づき、生徒たちが主体的に学び、社会性を育み、変化の激しい時代をしなやかに生き抜く力を身につけられるよう指導が行われています。

通学区域

本校の通学区域は、福岡県によって定められている第六学区（以前は第七学区に指定されていました）に属します。具体的には、福岡市のうち、中央区の一部（警固、舞鶴、当仁、友泉、城西中学校の校区）、南区の一部（長丘二丁目1～12番・15～21番、平和四丁目を除く長丘中学校の校区）、そして城南区、早良区、西区の全域が含まれます。加えて、糸島市全域からの通学も可能です。広範囲にわたる通学区域は、様々な地域から集まる生徒たちの間で多様な交流を生み出す機会となっています。

アクセス

福岡県立玄洋高等学校へのアクセスは、公共交通機関および道路を利用することができます。

最寄りの鉄道駅は、JR九州筑肥線の九大学研都市駅です。駅から学校までは徒歩でおよそ20分程度の距離があります。

バスを利用する場合、昭和バスの玄洋高校バス停が学校のすぐ近くにあります。バス停からは徒歩で短時間のうちに到着できます。

また、車でのアクセスにおいては、学校の近隣を福岡県道85号福岡志摩線が通っており、主要な道路からのアクセスも比較的容易です。

著名な出身者

玄洋高等学校は、多岐にわたる分野で活躍する卒業生を数多く輩出しています。

エンターテイメント界では、かつて女優・モデルとして活動し、現在はタレント加藤浩次氏の妻である緒沢凛さん、タレントであり宝塚歌劇団雪組の娘役として活躍した麻倉ももこさんなどがいます。

スポーツ界からは、プロボクサーの橋本力氏、中西勇揮氏といった方が卒業生として名を連ねています。また、ボートレース界（競艇）では、飯田庄吾選手、枝尾賢選手、大野芳顕選手、三苫晃幸選手といった選手たちが本校の出身です。

映画監督の亀井亨氏も玄洋高等学校の卒業生として知られています。

福岡県立玄洋高等学校