福岡県道32号犀川豊前線について
福岡県道32号犀川豊前線は、福岡県
京都郡みやこ町犀川帆柱を起点とし、
豊前市大字八屋に至る
主要地方道です。この路線は、地域の交通網において重要な役割を担っています。
概要
この県道は、
みやこ町から
豊前市へと続くルートで、かつては「甘木豊前線」という名称でした。しかし、
1993年(平成5年)に路線の一部が国道に昇格したことを契機に、現在の「犀川豊前線」へと変更されました。起点の旧犀川町から
豊前市求菩薩提までの区間は、山間部を縫うように走っており、急カーブや道幅が狭い箇所が多く存在します。このため、特に冬季は積雪や路面凍結に注意が必要です。一方で、
豊前市求菩提以降は道幅が広くなり、終点付近は
豊前市の中心部であるため、交通量が多くなります。
路線データ
起点: 福岡県京都郡みやこ町犀川帆柱(国道496号交点)
終点: 福岡県
豊前市大字八屋(
豊前市東八幡交差点、
大分県道・福岡県道113号中津豊前線交点)
歴史
この県道の歴史は、いくつかの路線が統合・変更されてきた複雑な経緯を持っています。
1923年(大正12年)7月2日:福岡県道418号鳥井畑八屋線、福岡県道千束宇島停車場線、福岡県道津民八屋線、福岡県道・大分県道427号下河内中津線がそれぞれ路線認定されました。これらの路線の一部が現在の犀川豊前線を構成しています。
1938年(
昭和13年)
3月19日:福岡県道418号鳥井畑八屋線が福岡県道418号彦山八屋線に路線名変更。
1954年(昭和29年)1月20日:建設省(現国土交通省)が主要地方道甘木八屋線を指定。
1955年(
昭和30年)
1月25日:福岡県道418号彦山八屋線が福岡県道20号甘木八屋線に路線名変更。
1972年(昭和47年)3月31日:福岡県道20号甘木八屋線が福岡県道20号甘木豊前線に路線名変更。
1973年(
昭和48年)
3月31日:福岡県道20号甘木豊前線が福岡県道32号甘木豊前線に路線番号変更。
1993年(平成5年)4月1日:福岡県道32号甘木豊前線が福岡県道32号犀川豊前線として路線認定され、現在の路線となりました。
1993年(平成5年)
5月11日:
建設省により、県道犀川豊前線が
主要地方道に再指定されました。
2008年(平成20年)4月17日:築上郡築上町寒田 - 豊前市求菩提間の未開通区間が開通しました。これにより、長年の懸案であった区間がつながりました。
2008年(平成20年)
5月1日:未開通区間の開通に伴い、旧道となった区間が
築上町の町道となり、一部区間が福岡県道237号寒田下別府線に振替認定されました。
路線状況
この路線は、山間部を通過する箇所では、道幅が狭く、カーブが連続する区間が多く存在します。運転には十分な注意が必要です。特に、冬季は積雪や路面凍結のリスクがあるため、事前の道路状況の確認が不可欠です。
道路施設
鉾立(ほこたて)トンネル: 京都郡みやこ町と築上郡築上町を結ぶトンネルで、延長90m、1987年(昭和62年)に完成しました。
地理
この県道は、以下の自治体を通過します。
京都郡みやこ町
築上郡築上町
豊前市
交差する道路
主要な交差点では、他の県道や市町村道と接続しています。
沿線
沿線には、以下のような施設があります。
豊前市立八屋中学校
豊前郵便局
豊前市立図書館・埋蔵文化財センター・多目的文化交流センター
豊前市役所
豊前市立千束中学校
豊前市立千束小学校
豊前市立横武小学校
豊前市立合岩小学校
求菩提温泉「卜仙の郷」
求菩提資料館
峠
鉾立峠: 京都郡みやこ町と築上郡築上町を結ぶ峠です。
脚注
詳細な情報や最新の道路状況については、福岡県京築県土整備事務所の公式サイトをご確認ください。
関連項目
福岡県の県道一覧
外部リンク
*
福岡県京築県土整備事務所