国道496号

国道496号：行橋から日田へ、変化に富む山岳ルート

国道496号は、福岡県行橋市を起点に、大分県日田市に至る一般[[国道]]です。全長約55.5kmの路線は、都市部から山間部へと変化に富み、自然豊かな景観と歴史を感じさせる道のりとなっています。

変化に富むルートと交通状況

行橋市街地を出発すると、道幅が狭くなる区間が現れ、典型的な山道へと変わります。特に福岡県と大分県の県境付近にある野峠（標高721m）は、冬季の路面凍結による通行止めやチェーン規制、夏季の大雨による土砂崩れなど、交通規制が頻繁に発生する難所となっています。

近年では、京都郡みやこ町犀川伊良原地区において、県営伊良原ダム建設に伴う道路付け替え工事が行われています。この工事によって、安全で快適な通行環境の整備が進められています。大分県中津市山国町泉付近からは道路が整備され、片側1車線の対面通行となり、耶馬溪の雄大な自然を満喫しながら日田へと向かうことができます。中津市山国町守実からは国道212号と重複区間となり、日田市街へと至ります。

起点・終点、重要な経過地

起点：福岡県行橋市（草野交差点：国道201号、福岡県道255号山口行橋線と交わる）
終点：大分県日田市（高瀬交差点：国道210号、国道212号と交わる）
* 重要な経過地：福岡県京都郡みやこ町、大分県下毛郡山国町

路線データ

歴史と整備

国道496号は1993年（平成5年）4月1日に指定されました。以前は福岡県道・大分県道2号行橋山国線の一部（一部区間は福岡県道32号豊前甘木線と重複、1993年からは国道500号の一部）でした。2006年（平成18年）10月より伊良原ダム建設に伴う道路付け替え工事が始まり、2007年（平成19年）12月14日には豊津犀川バイパスが開通するなど、段階的な整備が進められています。2021年（令和3年）3月9日には、伊良原ダム建設に伴い旧道の国道指定が解除されました。

路線状況と周辺環境

国道496号は、行橋市街地では「安川通り」と呼ばれ、豊津犀川バイパスなどのバイパスも整備されています。国道500号（みやこ町犀川帆柱～中津市山国町守実）および国道212号（中津市山国町守実～日田市高瀬交差点）との重複区間もあります。沿線には、商業施設、学校、行政機関などがあり、地域住民の生活道路としての役割も担っています。また、耶馬溪などの自然豊かな観光地も通過し、豊かな自然を満喫できるルートでもあります。耶馬溪の景勝地である奥耶馬トンネル（延長717m、1976年竣工）もこの国道に含まれています。

まとめ

国道496号は、都市部から山間部へと変化に富んだルートであり、交通状況に注意が必要な区間も存在します。しかし、その一方で、自然豊かな景観や歴史的な要素も楽しめる魅力的な道路です。今後の更なる整備によって、より安全で快適な通行環境が期待されます。

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