福島市市民会館

福島市市民会館について

福島市市民会館（ふくしまししみんかいかん）は、福島県福島市霞町に位置する集会および研修のための施設です。1972年に開館し、2025年1月10日に閉館することが決定しています。この施設は、福島県立福島商業高等学校があった跡地に建設され、鉄筋コンクリート造りの地下1階、地上6階からなる構造を持っています。内部には500人収容可能な第1ホール、120人収容の第2ホール、さらに多数の研修室が用意されており、市民のさまざまなニーズに対応しています。

歴史と用途

福島市市民福祉会館として開館した当初から、地域の集会や研修などの場として利用されてきました。1階には福島市敬老センターも併設されており、高齢者支援の活動も行われています。

特に、2011年の東日本大震災以降は、地域の子どもたち向けに屋内遊び場として「福島市さんどぱーく」を第1ホールに設置しました。砂場や遊具を備え、多くの子どもたちが利用しましたが、2022年にこの施設は廃止され、代わりに道の駅ふくしま内に「ももRabiキッズパーク」が整備されました。

館内の施設

福島市市民会館の内部には、それぞれ異なる用途に合わせた多くの部屋があります。

• - 1階: 第1ホール（さんどパーク設置後は使用休止中）、屋内遊び場サンドパーク、福島市敬老センター、和室（5室）
• - 2階: 第2ホール、研修室（洋室1室、和室4室）
• - 3階: 研修室（洋室1室）、茶道室、華道室、料理教室
• - 4階: 研修室（洋室5室）、音楽室
• - 5階: 研修室（洋室3室）
• - 6階: 研修室（洋室3室、和室2室）、偕楽亭

特に、敷地内にある「偕楽亭」は1918年に建設され、もともと料亭として利用されていました。1936年に創設者の志賀マサが亡くなった際、彼の遺志によって市に寄贈され、その後、公園として整備される際に、茶室と庭園を設けて名前を引き継いだものです。

アクセス

福島市市民会館へのアクセスは、徒歩やバスが利用できます。JR東日本、阿武隈急行、福島交通の福島駅から徒歩で約20分、または福島交通バス「ももりん循環1コース」で「附属小前」バス停下車後、徒歩1分の距離です。駐車場も100台分用意されているため、自動車でのアクセスも可能です。

周辺環境

周辺には福島大学附属小学校や福島県立橘高等学校、福島体育館や松韻学園など教育機関も多く、また、福島合同庁舎や福島地方法務局、福島市役所があります。地域の中心的な場所として、様々な施設が集まり、公共の利用が促される環境が整っています。

最後に、福島市市民会館はその多様な機能と歴史的価値から、地域社会において大きな役割を果たしてきました。そして、閉館後は（仮称）市民センターにその機能が移転予定であり、今後の展開にも注目が集まっています。

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