福島晋一

福島晋一：日本のロードレース界を牽引したプロサイクルロードレース選手

福島晋一（ふくしま しんいち）は、1971年9月13日生まれ、大阪府出身の元プロサイクルロードレース選手です。弟の福島康司（ふくしま こうじ）も元プロサイクルロードレース選手であり、「福島兄」として知られています。

経歴

福島晋一は、信州大学在学中に自転車競技部で競技を始めました。卒業後の1994年にはオランダへ自転車留学を経験しています。

1996年、チームブリヂストン・アンカーに入団し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2002年にはフランスを拠点に活動し、同年6月から12月まではベルギーのMarlux ville de Charleroi-TT2に所属しました。

帰国後の2003年、全日本選手権ロードレースで優勝を果たしました。2004年には、ツアー・オブ・ジャパンで日本人選手として初の総合優勝を飾るという偉業を達成。2005年には、タイのツアー・オブ・サイアムでも総合優勝を果たしました。

2006年には、チーム・バン・サイクリングの結成に参加。2007年からは、新体制となったエキップアサダ（NIPPO梅丹）のキャプテンとしてチームを牽引し、2月にはマレーシアで開催されたアジア最高峰のステージレース、ツール・ド・ランカウイでステージ優勝を果たしました。

2008年には、ツアー・オブ・ジャパン美濃ステージで優勝。フランスでのチームの活動においてもキャプテンとしてチームを支えました。

2011年には、マレーシアのトレンガヌサイクリングチームに移籍し、同チームのキャプテンとして、チームのアジアチームランキング3位に貢献しました。

2010年は、エキップアサダの活動休止に伴い、韓国のクムサン・ジンセン・アジア（Geumsan Ginseng Asia）に移籍しました。

2011年3月には、ツール・ド・台湾の第5ステージで逃げ切り勝利を飾りました。

2013年には、チームNIPPOに移籍。

近年は、ロードレース競技の普及と発展を目指し、選手として、また指導者として、信州飯田を中心に指導活動に力を注いでいます。日本国内におけるロードレース競技の裾野の狭さを憂慮し、行政などの支援も得ながら、その活動は注目を集めています。自らチーム代表として、弟の康司と共に「ボンシャンス飯田」の運営、指導にも携わっています。

2013年10月7日、自身のブログで「2013年のシーズンをもって引退」することを発表しました。

2014年には、海外スポーツ指導者研修制度でラポムマルセイユに監督の研修に行きました。

2016年には、プロコンチネンタルチームであるNIPPO ヴィーニ ファンティーニの監督に就任しました。

2019年には独立し、アジアサイクリングアカデミーを発足。「アジアのパワーを集結してツール・ド・フランスへ」をスローガンに、アジアの若手育成をフランスで開始しました。

2022年には、ツアー・オブ・ジャパン信州飯田ステージのアンバサダーに就任しました。

福島晋一は、長年にわたり日本のロードレース界を牽引し、数々の輝かしい成績を残しました。引退後も、後進の育成に尽力するなど、その情熱は衰えることを知りません。彼の功績は、日本のロードレース界に大きな影響を与え続けています。

外部リンク

* ボンシャンスACA

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