エキップアサダ

エキップアサダ：日本のサイクルロードレースチーム

エキップアサダ（Equipe Asada）は、2006年に浅田顕監督が、ツール・ド・フランスへの出場を目指し設立した日本のサイクルロードレースチームです。日本初の独立プロチームとして結成され、日本の自転車競技界に新たな風を吹き込みました。本記事では、エキップアサダの歴史、所属選手、活動内容について詳しく解説します。

概要

浅田顕が監督と運営会社「株式会社シクリズムジャポン」の代表取締役を務めています。「エキップアサダ」という名称は、スポンサー決定前の仮称でしたが、スポンサー決定後も浅田が率いるチームのツール・ド・フランス出場プロジェクトの名称として使われ続けています。

2009年シーズンは、UCIコンチネンタルチーム登録のEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとして活動。しかし、2010年シーズンは資金難のためUCI登録を見送りました。チーム自体は解散せず、2011年のプロチーム登録を目指してスポンサー獲得活動を行いましたが、再開には至りませんでした。その後は、下部組織のU-23チーム「エカーズ (EQADS) 」が活動を継続。2013年からは、U-23の選抜チーム「EQA U23」を新設し、若手育成に力を入れています。

近年は協賛メーカーと各種製品の共同開発にも取り組んでおり、2009年には梅丹本舗と自転車選手向けサプリメント「スーパーアスリート」シリーズを、2010年にはパイオニアとペダリングモニタ・サイクルコンピュータを共同開発しました。

歴史

チーム・バン・サイクリング (2006年)

エキップアサダの前身ともいえるのが、2006年2月に発足した「チーム・バン・サイクリング」です。従来のメーカーお抱えチームから脱却し、監督・選手が自主的に結成した日本初の独立プロチームでした。株式会社萬（バン）が運営に当たり、浅田顕が監督を務めました。選手は福島晋一、福島康司、宮澤崇史、清水都貴、新城幸也ら、元チームブリヂストン・アンカーのメンバーが中心でした。

Yahoo! JAPANがスポンサーとなる予定でしたが、契約の遅れにより実現せず、「チーム・バン」の名称で活動を続けました。

NIPPO梅丹エキップアサダ (2007年)

2006年限りでチーム・バンとしての活動を停止しましたが、ほぼ同じメンバーで「Equipe Asada」として再出発しました。2006年12月には、ファンによる経済的支援を目的とした「エキップアサダ後援会」が発足。NIPPOコーポレーションと梅丹本舗がメインスポンサーとなり、チームNIPPOから岡崎和也らが合流しました。

梅丹本舗・GDR (2008年)

梅丹本舗がスポンサーを継続し、新たにグラファイトデザインがスポンサーに加わりました。増田成幸、ン・ヨンリ、菊池誠晃、王胤之が加入する一方、清水良行らがチームNIPPO・エンデカに移籍しました。

EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン (2009年)

2009年は、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとして活動しました。

元所属選手

数々の選手がエキップアサダに所属し、国内外で活躍しました。以下に主な選手を挙げます。

福島晋一
岡崎和也
清水都貴
増田成幸
中島康晴
菊池誠晃
ギヨーム・ポン
グレゴール・ガズヴォダ
ソウ・ジュニヨン
パク・ソンベク
ミカエル・ダミアン
新城幸也
福島康司
宮澤崇史
プラジャック・マハウォン
ン・ヨンリ
王胤之

パートナー・サプライヤー

エキップアサダは、多くの企業・団体から支援を受けています。

梅丹本舗
ジャパンマテリアル
オージーケーカブト
WAVE ONE
井上ゴム工業 - IRC TIRE
富士重工業
ル・コック・スポルティフ
WATANABE CLINIC
看板市場
ホリプロ
パイオニア

エキップアサダは、日本のサイクルロードレース界に大きな足跡を残しました。その挑戦の歴史は、これからも語り継がれることでしょう。

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