福島県道・茨城県道27号塙大津港線

福島県道・茨城県道27号塙大津港線

福島県道・茨城県道27号塙大津港線は、福島県東白川郡塙町から茨城県北茨城市に至る、総延長約56kmの主要地方道です。この路線は、阿武隈高地を横断し、豊かな自然と市街地を結ぶ重要な役割を担っています。

概要

この県道は、福島県塙町を起点とし、茨城県北茨城市の大津港を終点としています。阿武隈高地の山間部を縫うように東西に横断し、変化に富んだ景観が特徴です。

路線データ

起点：福島県東白川郡塙町大字塙字大町2丁目（国道118号交点）
終点：茨城県北茨城市大津町大津港（市道接続）
総延長：56.089 km
福島県区間：20.241 km
茨城県区間：35.848 km
重用延長：1.445 km
福島県区間：1.181 km
茨城県区間：0.264 km
実延長：54.644 km
福島県区間：19.060 km
茨城県区間：35.584 km

歴史

この路線は、1959年に複数の県道を統合して誕生しました。当初は、平潟塙線、大津関本停車場線、大津港線という別々の県道でしたが、これらを統合し、新たな県道として認定されました。

1959年10月14日：県道塙大津港線として路線認定。
1964年12月28日：主要地方道塙大津港線に指定。
1974年8月5日：北茨城市大津町で区画整理に伴う経路変更。
1974年11月12日：一部区間が国道349号に指定され重用区間となる。
1975年3月31日：北茨城市内で南ルートを追加編入。
1975年8月7日：区画整理に伴い北茨城市内の新道供用開始。
1993年5月11日：主要地方道として指定。

路線状況

北茨城市内の一部区間は、災害時の緊急輸送道路として、電柱の設置が制限されています。

重用路線

国道349号（東白川郡塙町内）
国道6号（北茨城市大津町内）

道路施設

沿線には、以下の橋梁があります。

板庭橋：1950年竣工。全長44.2m、幅員7.0m。久慈川水系川上川を渡る。
道場橋：1975年竣工。全長66.8m、幅員9.5m。久慈川水系川上川を渡る。歩道あり。
川辺橋：1991年竣工。全長26.0m、幅員8.0m。久慈川水系那倉川を渡る。
鞍掛橋：1991年竣工。全長29.0m、幅員8.0m。久慈川水系那倉川を渡る。

地理

路線の大部分は阿武隈高地の山中に位置し、緑豊かな広葉樹林の中を走ります。カーブや起伏が多く、ドライブを楽しむことができます。北茨城市側では、花園渓谷の美しい渓流沿いを走ることができます。塙町付近は里山の風景が広がり、終点付近は市街地となっています。

通過する自治体

福島県東白川郡塙町
茨城県北茨城市

交差する道路

塙町内

国道118号
福島県道175号磐城塙停車場線
福島県道242号赤坂東野塙線
福島県道111号高萩塙線
国道349号

北茨城市内

茨城県道153号水沼磯原線
茨城県道10号日立いわき線
茨城県道155号里根神岡上線
国道6号
茨城県道154号山根大津港線

沿線施設

塙町役場
塙町立笹原小学校
あぶくま高原美術館
大津漁港
JR大津港駅
花園神社
花園渓谷
亀谷地湿原


この県道は、阿武隈高地の自然美を堪能できるだけでなく、地域の歴史や文化にも触れることができる魅力的な路線です。

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