福島県道329号湯野上会津高田線

福島県道329号湯野上会津高田線は、福島県南会津郡下郷町から大沼郡会津美里町へと至る、総延長21.154kmの一般県道です。ただし、実際に車両が通行できる区間（実延長）は20.623kmとなっています。

路線の概要

起点：南会津郡下郷町大字湯野上大道通甲1-2
終点：大沼郡会津美里町吉田字仁王11
路線認定年月日：1959年8月31日

この県道の大きな特徴は、下郷町と会津美里町の境界に位置する桧和田峠を越える区間が未完成であることです。そのため、この区間は通行できません。しかし、下郷町側においては、一級水系である阿賀野川水系の小野川に沿って走り、国道121号と人気の観光スポットである大内宿を結ぶ役割を担っています。

重用区間

福島県道131号下郷会津本郷線との重複区間が、下郷町大字大内地内に存在します。

通行不能区間

自動車交通不能区間：南会津郡下郷町大内～大沼郡会津美里町東尾岐（延長5.0km）
冬季交通不能区間：南会津郡下郷町大内字権現上～同町大内字大内（延長1.5km）

これらの区間は、季節や天候によっては通行が困難、または完全に通行止めとなるため注意が必要です。

道路施設

権現橋：下郷町大内にて小野川を渡る橋。
全長：25.4m
幅員：11.7m
竣工：1961年
橋上は上下対向2車線となっており、歩道は設置されていません。

沿革

1959年（昭和34年）8月31日：路線認定
2009年（平成21年）1月30日：路線名が「県道湯ノ上会津高田線」から「県道湯野上会津高田線」に変更

通過する自治体

福島県
南会津郡下郷町
大沼郡会津美里町

接続・交差する道路

下郷町内
国道121号（大字湯野上字大道通甲 起点）
福島県道131号下郷会津本郷線（下郷町中心部方面、大字大内）
福島県道131号下郷会津本郷線（会津本郷方面、大字大内）

会津美里町内
国道401号（吉田字仁王 終点）

沿線情報

この県道沿いには、以下の観光スポットや施設があります。

湯野上温泉：風情ある温泉地として知られています。
小野川：阿賀野川水系の一級河川。清流が美しい景観を作り出しています。
大内宿：江戸時代の宿場町の面影を色濃く残す、人気の観光地です。
* 大内ダム：小野川にあるダム湖。周辺は自然に囲まれ、景勝地となっています。

福島県道329号湯野上会津高田線は、未成区間を抱えながらも、地域の生活や観光を支える重要な役割を担っている道路と言えるでしょう。通行の際には、交通不能区間や冬季の路面状況に十分注意してください。

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