下郷町

福島県下郷町

下郷町は、福島県会津地方の南会津郡に位置する町です。豊かな自然と歴史的な景観が共存しており、特に大内宿は、江戸時代の宿場町の面影を色濃く残す場所として有名です。

地理

下郷町は、町の中心を阿賀川（大川）が流れ、周囲を山々に囲まれた自然豊かな地域です。主な山としては、小野岳、那須岳（三本槍岳）、二岐山、神篭ヶ岳などがあり、阿賀川のほか、若郷湖（大川ダム）や大内ダムなどの湖沼も存在します。

大内宿

大内宿は、会津若松と今市を結ぶ会津西街道（南山通り）の宿場町として栄えました。1981年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、茅葺き屋根の家々が立ち並ぶ風景は、江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を覚えます。また、1996年には「大内宿の自然用水」が日本の音風景100選に選ばれるなど、歴史と自然が調和した場所として知られています。

隣接する自治体

下郷町は、福島県内の会津若松市、南会津町、会津美里[[町]]、昭和村、天栄村、西郷村、そして栃木県の那須塩原市と隣接しています。

歴史

下郷町は、複数の町村の合併を経て誕生しました。

年表

1928年（昭和3年）：長江村と二川村が合併し、江川村が誕生。
1932年（昭和7年）：会津線の上三寄 - 湯野上間が開業。
1946年（昭和21年）：楢原村が町制を施行し、楢原町となる。
1953年（昭和28年）：国道121号が制定。
1954年（昭和29年）：青木航空機墜落事故が発生。結能峠付近に航空機が墜落し、現在、現地には慰霊碑が建てられています。
1955年（昭和30年）：楢原町、旭田村、江川村が合併し、下郷町が誕生。
1970年（昭和45年）：国道289号が制定。
1981年（昭和56年）：大内宿が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定。
1993年（平成5年）：国道118号の須賀川市 - 会津若松市間が制定。

行政区域の変遷

下郷町の行政区域は、町村制以前と以後に変遷を重ねてきました。

人口

下郷町の人口は、時代の流れとともに変化しています。

姉妹都市・提携都市

下郷町は、東京都西東京市と姉妹都市提携を結んでいます。この提携は、1980年に旧保谷市との間で始まり、西東京市発足後に改めて締結されました。

郵便

町内には、楢原郵便局と江川郵便局（共に集配局）、旭田郵便局、弥五島郵便局があります。

教育

下郷町には、中学校が1校（下郷町立下郷中学校）、小学校が3校（下郷町立楢原小学校、下郷町立江川小学校、下郷町立旭田小学校）あります。

交通

鉄道

会津鉄道会津線が町内を通り、養鱒公園駅、ふるさと公園駅、会津下郷駅、弥五島駅、塔のへつり駅、湯野上温泉駅があります。

路線バス

会津乗合自動車や福島交通・会津バスが運行しています。特に、新白河駅 - 会津若松駅間を結ぶ路線は、観光地を巡るのに便利です。

道路

町内には、国道118号、国道121号、国道289号、国道400号の一般国道が走り、福島県道131号線、福島県道214号線など、複数の県道も整備されています。

道の駅

道の駅しもごうがあり、休憩や観光情報収集に利用できます。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

下郷町には、多くの観光スポットがあります。

塔のへつり: 奇岩が織りなす景勝地で、国の天然記念物に指定されています。「へつり」とは、川岸の険しい崖を意味します。
大内宿: 江戸時代の宿場町の面影を残す場所で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
猿楽台地: 広大な台地で、自然豊かな風景が広がります。
湯野上温泉: 歴史ある温泉地で、旅の疲れを癒すことができます。
中山風穴地特殊植物群落: 国の天然記念物に指定されている貴重な植物群落です。
観音沼森林公園: 自然を満喫できる公園です。
下野街道: 古道の一部が国の史跡に指定されており、歴史散策を楽しめます。

イベント

大内宿雪まつり: 例年2月に開催され、雪景色と伝統的な雰囲気を楽しむことができます。

関連団体

郷人というよさこい団体が「陽平祭」などのイベントで活躍しています。

著名な出身者

佐藤雄平（前福島県知事）
高橋勝直（イタリアンせもりなオーナーシェフ）
室井光広（芥川賞作家）

脚注

下郷町の詳細な情報については、脚注をご参照ください。

関連項目

下郷町では、過去に下郷町連続殺人・死体遺棄事件が発生しています。

外部リンク

下郷町の公式ウェブサイト、Facebook、Instagramへのリンクは以下の通りです。

公式ウェブサイト
Facebook
* Instagram

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