福島県道365号赤留塔寺線

福島県道365号赤留塔寺線

福島県道365号赤留塔寺線は、福島県大沼郡会津美里町から河沼郡会津坂下町に至る一般県道です。会津盆地の西縁部を縦断し、沿線には会津地方を代表する神社仏閣や景勝地が点在することから、「会津まほろば街道」の一部として観光周遊道路としての役割も担っています。

概要

起点: 大沼郡会津美里町大字赤留字堂の前
終点: 河沼郡会津坂下町大字塔寺字大門
総延長: 16.008km
実延長: 15.525km
路線認定年月日: 1973年3月23日

歴史と沿線

この道は、もともと下野裏街道とも呼ばれ、博士山方面や会津美里町の高田市街から赤留地区を経て北へ伸び、会津坂下町の塔寺地区で越後街道に交わっていました。古くから修験者らに利用され、名所・旧跡が数多く存在し、俗に「八反道（はったんみち）」、「八反街道」とも呼ばれています。会津盆地西部の山麓を通る裏道であり、田島からも関所を通らずに行き来できました。

現在の県道部分は、南から以下の地区を通ります。

会津美里町: 赤留 → 八木沢 → 雀林（法用寺） → 米沢 → 根岸（弘安寺） → 長尾（旧銀山街道の道標あり） → 佐賀瀬川 → 出戸田沢
会津坂下町: 勝方(勝方寺) → 杉（春日八郎記念公園） → 塔寺(恵隆寺)

八反小僧伝説

この地域には、「八反小僧」または「塔寺八反」という盗賊の伝説が残っています。八反小僧は元々飛脚でしたが、盗賊に襲われた際、身をかわす身軽さから盗賊の親分に祭り上げられたと言われています。彼は盗んだものを八反道を通って翌朝には日光の市で売りさばき、その日のうちに帰ってくるという伝説があり、足が非常に速く、八反の布を腰から垂らしても地に付かなかったことが名前の由来とされています。

交差する道路

会津美里町
福島県道53号会津高田柳津線（赤留字堂の前 起点）
福島県道59号会津若松三島線（佐賀瀬川）
会津坂下町
国道49号塔寺バイパス（塔寺字経塚）
福島県道43号会津坂下山都線（塔寺字大門 終点）

バイパス

八木沢バイパス

起点 - 会津美里町赤留
終点 - 会津美里町雀林
延長 - 2.1㎞

八木沢地区の狭隘区間の安全対策として建設され、2008年12月16日に開通しました。集落の西側を迂回しており、沿線には地域住民によって植えられた菜の花畑が広がり、毎年4月には八木沢菜の花祭りが行われています。

佐賀瀬川工区

起点 - 会津美里町佐賀瀬川字東萱平
終点 - 会津美里町佐賀瀬川字佐賀瀬川
延長 - 610m

佐賀瀬川集落の狭隘区間を解消するために建設され、2018年8月10日に供用が開始されました。V字型を描く線形をショートカットし集落を迂回します。

船杉工区

起点 - 会津坂下町船杉字南杉乙
終点 - 会津坂下町塔寺字上野
延長 - 760m
幅員 - 10.0m（車道部6.0m）

船杉地区の集落内を通過する狭隘区間解消のために建設され、2016年11月30日に開通しました。JR只見線をアンダーパスで立体交差します。旧道は2018年3月27日に町道へ移管されました。

脚注

関連項目

福島県の県道一覧

外部リンク

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