福嶌教偉

福嶌教偉（ふくしま のりひで）

福嶌教偉（ふくしま のりひで、1956年8月28日 - ）は、日本の著名な心臓血管外科医であり、国立循環器病研究センター移植医療部長を務めています。外交官の福嶌教輝を弟に持ちます。

経歴

1956年：メキシコシティで生まれる。
1982年3月：大阪大学医学部医学科を卒業。
1982年4月：大阪大学医学部第一外科研修医となる。
1983年1月：川崎病院に勤務。
1985年7月：大阪市立小児保健センター心臓外科医員となる。
1991年12月：アメリカ合衆国ロマリンダ大学外科研究員として研究に従事。
1994年5月：大阪大学第一外科助手となる。
1994年2月：大阪大学大学院医学系研究科臓器制御外科講師に就任。
1995年4月：大阪大学医学部附属病院移植医療部副部長となる。
1996年5月：大阪大学大学院医学系研究科薬理学講座分子医薬学分野助教授となる。
1997年4月：大阪大学医学部附属病院移植医療部病院教授に就任。
1999年2月28日：臓器の移植に関する法律 施行後初の脳死移植で、臓器摘出の中心的な役割を担う。
2001年8月：大阪大学大学院医学系研究科重症臓器不全治療学寄附講座教授となる。
2008年4月：大阪大学医学部附属病院移植医療部教授となる。
2015年4月：国立循環器病研究センター移植医療部長に就任。
2022年4月：千里金蘭大学大学院看護学研究科・千里金蘭大学看護学部看護学科教授となる。
2022年10月：千里金蘭大学学長に就任。

業績

福嶌教偉医師は、日本の臓器移植医療において、特に心臓移植の分野で重要な貢献をしました。臓器移植法が施行された後、日本で初めての心臓移植手術を実質的に指揮し、成功に導きました。この業績は、日本の移植医療の発展に大きく寄与したと言えます。

エピソード

福嶌医師は、タイでの生体臓器闇摘出を題材にした映画『闇の子供たち』の製作に取材協力を行いました。しかし、映画公開後、映画の設定が非現実的であることを指摘しました。具体的には、タイで日本人が心臓移植を受けた事例がないこと、心臓移植手術には多数の専門医と看護師が必要であり、秘密裡に行うことは困難であることなどを理由に挙げています。このように、福嶌医師は、医療の現実を社会に正確に伝えることにも尽力しています。

著書

『移植のための臓器摘出と保存』(丸善出版、2012年3月) ISBN 9784621064948
* (共著)『心臓移植』(丸善出版、2012年3月) ISBN 9784621064917 (布田伸一との共著)

福嶌教偉医師は、臨床医としての卓越した技術と知識に加え、研究者、教育者としても多大な貢献をしています。その活動は、日本の医療の発展に大きく寄与しており、今後ますますの活躍が期待されています。

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