福田健太

福田 健太

1996年12月19日生まれ、埼玉県三郷市出身のラグビーユニオン選手。ポジションはスクラムハーフ（SH）。身長173cm、体重80kg。

幼少期よりラグビーに親しみ、小学校に入学して間もない頃から地元のラグビースクール、常総JRSで競技を始めた。中学を経て、ラグビー強豪校として知られる茗溪学園高校に進学。高校時代にはチームを牽引する主将を務め、東日本高校代表や高校日本代表候補に選ばれるなど、その才能は早くから注目を集めた。

高校卒業後は、ラグビー界で伝統と歴史を持つ明治大学へ進学。大学でもリーダーシップを発揮し、2018年にはラグビー部の主将という重責を担った。学生日本一を目指すチームの中心選手として活躍した。

大学での日々を終え、2019年にトップリーグ（当時）のトヨタ自動車ヴェルブリッツ（現在のトヨタヴェルブリッツ）に入団。プロラグビー選手としてのキャリアをスタートさせた。プロ入り後間もない2020年2月には、南半球の強豪チームが集まるスーパーラグビーに日本から参戦していたサンウルブズのメンバーとして追加招集され、国際的な舞台での経験を積む機会を得た。トップリーグでの公式戦デビューは2021年4月3日に行われた三菱重工相模原ダイナボアーズ戦で、途中出場での初出場となった。

国内リーグでの経験を積み重ねる中、2023年にはラグビー界最大の祭典であるラグビーワールドカップ2023の日本代表スコッドに選出された。そして、同年9月29日にフランス・トゥールーズで行われたプールDのサモア代表との一戦で、リザーブから途中出場を果たし、待望の日本代表初キャップを獲得。ワールドカップという最高の舞台で日本代表選手としてプレーするという大きな目標を達成した。

トヨタヴェルブリッツで数シーズンプレーした後、2024年6月にはジャパンラグビーリーグワンの強豪チーム、東京サントリーサンゴリアスへの移籍が発表された。新たな環境で、チームの勝利に貢献すべく日々練習に取り組んでいる。

スクラムハーフというポジションは、フォワードから供給されるボールを素早く捌き、バックス陣に正確なパスを供給する重要な役割を担う。また、自らボールを持ち込んで攻撃の起点となったり、ディフェンスラインをコントロールしたりと、瞬時の判断力と高いゲーム理解度が求められるポジションである。福田選手は、高校、大学で主将を務めた経験からも分かるように、単なるプレーヤーとしてだけでなく、チームをまとめ、鼓舞するリーダーシップも兼ね備えている。正確なパススキルとゲームコントロール能力で、チームのアタックを司る存在として期待されている。

日本代表キャップ数は1（2023年9月29日現在）。今後のラグビーキャリアにおいても、チームの勝利はもちろんのこと、再び日本代表として世界の舞台で活躍することが期待される選手である。東京サントリーサンゴリアスでの新たな挑戦を通じて、更なる成長を遂げることが注目を集めることは間違いないだろう。

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