福田朋夏

福田朋夏（ふくだ ともか）

福田朋夏は、1978年2月2日生まれの日本を代表するフリーダイビング選手であり、エイベックス・マネジメントに所属しています。彼女は北海道札幌市で生まれ、現在は沖縄県に在住しています。

フリーダイビングを始めたきっかけ

幼少期より水泳を学んできた福田は、「水の中にいる自分が一番自然だ」と感じるようになり、フリーダイビングに魅了されていきました。2010年に沖縄で行われた世界選手権にスタッフとして参加した際、トップダイバーたちの競技を間近で観察したことが、彼女が本格的にトレーニングを始めるきっかけとなりました。

高校卒業後、彼女は地元の札幌を離れ、海に魅せられ2011年に沖縄に移住。フリーダイビングのトレーニングを本格化させた年の9月には、ギリシャ・カラマタで行われた大会でCWT（垂直潜水）で−58mという記録を達成しました。この記録は、当時の日本記録である−56mを持つ松元恵の記録を一気に塗り替えるものでした。

驚異的な成績

翌年の2012年11月、バハマ・ディーンズブルーホールにて−80mを記録し、一般的にはトップダイバーでも同じ深度に到達するには約10年かかると言われている中、競技経験わずか2年での達成に驚きが広がりました。プール競技でも着実に自己記録を更新し、2012年の9月、フランス・ニースで開催されたAIDAの世界選手権団体戦に参加。失格が許されないプレッシャーの中、STA（静止）とDYN（平行潜水）の両種目で自らの記録を更新し、金メダルを獲得しました。

世界選手権でのこの成就により、定評のあるフリーダイバーから「Best Female Newcomer」に選ばれ、その才能が広く認知されることとなります。

世界選手権での挑戦

2014年9月開催のAIDA世界選手権では、再び岡本美鈴、廣瀬花子と共にチームを組み、金メダル獲得を目指しました。しかし、海況の影響で普段とは異なるプール競技から大会がスタートし、強豪ロシアチームとの争いも厳しい中で、総合2位でフィニッシュしました。

2016年にはバハマで開催されたVertical Blueに参戦し、日本記録となるCWT−94mを記録しました。それだけでなく、自己ベストを−95mにまで引き上げ、AIDA世界選手権においても連続して代表に選出されました。厳しい状況下でも自己記録を更新する姿勢が、多くの人々に感動を与えました。

2018年にはケイマン諸島で行われた大会でCWT−100mを達成し、世界の女子フリーダイビング界にその名を刻みました。

人物とライフスタイル

沖縄に移住後、地元の漁師の助けをしながら、海と自然との関わりを大切にしています。彼女は自分も漁師になりたいと思うほど海の魅力に引かれており、自然との調和を重視したライフスタイルを送っています。また、人気バンドBEGINのギタリスト島袋優と結婚し、日常生活においても充実した時間を大切にしています。

出演活動

福田朋夏は、テレビ番組やCMなどにも出演し、自身の競技生活やフリーダイビングの魅力を発信しています。これにより、彼女の存在は単なる選手だけでなく、多くの人にインスピレーションを与える存在となっています。

彼女のフリーダイビングに対する情熱と成績は、これからも注目を浴び続けることでしょう。

もう一度検索