福田隆浩

福田隆浩

福田隆浩（ふくだ たかひろ、1963年 - ）は、児童文学の世界で活躍する日本の作家です。佐賀県唐津市で生まれ、現在は長崎県に在住しています。

経歴

福田氏は、兵庫教育大学大学院学校教育研究科で障害児教育を専攻。対馬での訪問教育や附属養護学校での勤務経験を経て、現在は特別支援学校の教諭として教鞭を執っています。教育現場での経験は、彼の作品に深い洞察力と温かいまなざしをもたらしています。

作家としてのデビューは2003年。『この素晴らしき世界に生まれて』で第2回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞を受賞し、その才能を開花させました。2007年には、『熱風』で第48回講談社児童文学新人賞佳作に入選しています。

2012年には、『ひみつ』が第50回野間児童文芸賞の最終候補作となり、2014年には同作が全国学校図書館協議会により青少年読書感想文全国コンクールの小学校高学年部門課題図書に選定されるなど、高く評価されました。また、2016年には『幽霊魚』が全国学校図書館協議会青少年読書感想画中央コンクール指定図書に選ばれています。

2018年には、『香菜とななつの秘密』が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選定。2022年には、『たぶんみんなは知らないこと』で第60回野間児童文芸賞を受賞しました。

受賞歴

2003年 - 第2回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞
2007年 - 第48回講談社児童文学新人賞佳作
2022年 - 第60回野間児童文芸賞

作品一覧

『この素晴らしき世界に生まれて』（2004年1月、小峰書店）
『熱風』（2008年2月、講談社）
『赤毛の女医 アン』（2008年11月、講談社）
『アン先生、急患です！』（2009年5月、講談社）
『天才女医、アンが行く』（2009年12月、講談社）
『夏の記者』（2010年10月、講談社）
『ひみつ』（2011年11月、講談社）
『公平、いっぱつ逆転！』（2012年2月、偕成社）
『グッバイ マイ フレンド』（2012年6月、講談社）
『わたしがボディガード！？ 事件ファイル 幽霊はミントの香り』（2013年1月、講談社）
『わたしがボディガード！？ 事件ファイル ピエロは赤い髪がお好き』（2013年2月、講談社）
『わたしがボディガード！？ 事件ファイル 蜃気楼があざわらう』（2013年4月、講談社）
『ふたり』（2013年9月、講談社）
『ブルーとオレンジ』（2014年7月、講談社）
『幽霊魚』（2015年8月、講談社）
『香菜とななつの秘密』（2017年4月、講談社）
『おなべの妖精一家1 ワロンの料理をめしあがれ!』（2018年7月、講談社）
『おなべの妖精一家2 ワロンカフェ、本日開店です! 』（2018年9月、講談社）
『手紙 ふたりの奇跡』（2019年6月、講談社）
* 『テニスキャンプをわすれない! スポーツのおはなしテニス』(シリーズスポーツのおはなし)（2020年1月、講談社）

福田隆浩氏の作品は、子供たちの心に寄り添い、生きる喜びや困難を乗り越える勇気を与えてくれます。今後の活躍も期待される、注目の児童文学作家です。

もう一度検索