福知山駐屯地

福知山駐屯地について

京都府福知山市に所在する福知山駐屯地は、陸上自衛隊の重要な拠点の一つです。この駐屯地には、第7普通科連隊などの部隊が駐屯しており、地域防衛の要としての役割を担っています。

歴史

福知山駐屯地の歴史は古く、1898年（明治31年）には旧陸軍の歩兵第20連隊が大阪から移駐し、その礎が築かれました。第二次世界大戦後には、一時的に日本国有鉄道の教習所として使用された時期もありましたが、1950年に警察予備隊が駐屯を開始し、現在の陸上自衛隊へとつながる歴史が始まりました。

警察予備隊時代

1950年12月、警察予備隊の若竹部隊と榴ヶ岡部隊が仙台市から移駐し、福知山駐屯部隊が発足しました。その後、施設大隊や輸送車両中隊などが新編され、組織が拡大しました。

保安隊時代

1952年には保安隊へと移管され、福知山駐屯地管理隊や福祉隊が編成されました。また、会計隊の改称も行われ、組織の再編が進められました。

陸上自衛隊時代

1954年、陸上自衛隊が発足し、福知山駐屯地もその一部となりました。駐屯地業務隊が編成されるなど、陸上自衛隊としての体制が整えられました。その後も、警務隊の改編や会計隊の再編などが幾度か行われ、現在の体制に至っています。

駐屯部隊

福知山駐屯地には、中部方面隊隷下の部隊が駐屯しています。

第3師団
第7普通科連隊
第3後方支援連隊
第2整備大隊
第1普通科直接支援中隊：第7普通科連隊を支援
中部方面会計隊
第349会計隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第318基地通信中隊
福知山派遣隊
福知山駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
中部方面警務隊
第131地区警務隊
福知山派遣隊

これらの部隊は、それぞれの役割を担い、地域防衛や災害派遣などの任務にあたっています。

交通アクセス

福知山駐屯地へのアクセスは以下の通りです。

高速道路：舞鶴若狭自動車道福知山IC
一般道：国道9号、国道175号、国道429号、舞鶴綾部福知山線
鉄道：JR西日本山陰本線/福知山線福知山駅
港湾：舞鶴港（重要港湾）
飛行場：但馬飛行場（その他の飛行場）

周辺の重要施設

周辺には、以下のような重要な施設があります。

京都舞鶴港（舞鶴市）
舞鶴若狭自動車道
海上自衛隊舞鶴基地（舞鶴市）
舞鶴飛行場（舞鶴市）
舞鶴火力発電所（出力180.0万kW）（舞鶴市）
新綾部変電所（500 kV変電所）（綾部市）
山崎開閉所（兵庫県朝来市）

地域との連携

福知山駐屯地は、地域住民とのつながりを大切にしており、地域行事への積極的な参加や民生協力を行っています。特に、第7普通科連隊は、全国高等学校駅伝競走大会や都道府県対抗女子駅伝の支援を毎年行い、地域貢献に努めています。また、地元住民による誘致活動から始まった駐屯地という背景もあり、地域との結びつきは非常に強いです。

その他

元参議院議員の佐藤正久氏は、福知山駐屯地に所在する連隊長を歴任した経験を持ち、第1次イラク復興業務支援隊長も務めました。このことは、福知山駐屯地が、国内外の重要な任務に携わる人材を輩出してきたことを示しています。

福知山駐屯地は、地域社会との連携を重視し、地域防衛の要として、また災害派遣などの活動を通じて、地域住民の安全と安心に貢献しています。

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