福祉用具プランナー

福祉用具プランナーとは

福祉用具プランナーは、高齢者や障害のある方が日常生活を送る上で必要となる福祉用具について、個々の状況やニーズに合わせて適切な選定や利用方法をアドバイスする専門家です。テクノエイド協会が制度を提唱し、専門的な知識と技能を備えた人材育成を目的としています。

福祉用具プランナーの役割

福祉用具プランナーは、利用者の方の身体状況や生活環境を詳細に把握し、最適な福祉用具を選定します。また、福祉用具の適切な使い方や、安全な利用方法についても指導を行います。利用者の方が福祉用具を最大限に活用し、自立した生活を送れるように支援するのが、福祉用具プランナーの重要な役割です。

研修条件

福祉用具プランナーの研修を受講するためには、以下のいずれかの条件を満たし、かつ現在も福祉用具専門相談員として2年以上の実務経験が必要です。

1. 厚生労働大臣が指定した講習会、または都道府県知事が同程度以上の講習と認めた課程を修了した者
2. 指定福祉用具貸与・販売事業に従事する福祉用具専門相談員で、以下のいずれかの資格を持つ者
保健師
看護師
准看護師
理学療法士
作業療法士
社会福祉士
介護福祉士
義肢装具士
3. その他、福祉用具関連業務に2年以上従事する者
介護支援専門員
建築士
4. 上記1～3のほか、福祉用具関連業務に2年以上従事し、特に研修の有効性が認められる者

これらの条件からもわかるように、福祉用具プランナーは、福祉用具に関する専門知識と実務経験が求められる専門性の高い職種です。

福祉用具専門相談員との相違点

福祉用具プランナーは、福祉用具専門相談員と業務内容が似ている点もありますが、研修内容や受講条件には明確な違いがあります。

研修内容と時間: 福祉用具プランナー研修は、福祉用具専門相談員研修よりも詳細で専門的なカリキュラムが組まれており、研修時間も長くなっています。
受講条件: 福祉用具プランナー研修は、実務経験や特定の資格が必須条件であり、誰でも受講できるわけではありません。
研修形態: 福祉用具プランナー研修では、eラーニングによる講習も提供されています。
修了試験: 福祉用具プランナー研修では、修了時に修了試験が必須となっています。
講師資格: 福祉用具プランナー研修修了者は、福祉用具専門相談員講習の講師になるための要件を満たすことができます。

キャリアアップ

平成19年度以降に実施された新カリキュラムでの福祉用具プランナー研修修了者は、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格として認められる場合があります（訪問介護員養成研修2級課程に相当）。これは、福祉用具プランナーとしての経験が、介護分野におけるキャリアアップに繋がることを示しています。

まとめ

福祉用具プランナーは、福祉用具に関する高度な専門知識と、利用者の方への適切なアドバイスを行う能力が求められる専門職です。専門性の高い研修を修了した福祉用具プランナーは、高齢者や障害者の自立した生活を支援するために、重要な役割を担っています。

関連情報

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外部リンク

公益財団法人テクノエイド協会

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