福聚寺 (北九州市)

福聚寺（ふくじゅじ）

福聚寺は、福岡県北九州市小倉北区寿山町に位置する黄檗宗の寺院です。広寿山と号し、本尊として釈迦如来を祀っています。

由緒・歴史

福聚寺は、1665年（寛文5年）に小倉藩初代藩主である小笠原忠真が、自身の菩提寺として創建しました。開山には、隠元の高弟である即非如一を迎えました。その後、1679年（延宝7年）に二代藩主の小笠原忠雄によって、現在の場所に移されました。

1866年（慶応2年）には、長州藩との戦いである小倉戦争により、寺の多くが焼失してしまいましたが、本堂、入り口の門、鐘つき堂などは当時のまま残されています。これらの建造物は、福聚寺の歴史を今に伝える貴重な遺構と言えるでしょう。1969年（昭和44年）には、福岡県の指定史跡となりました。

境内には、小倉藩の戦死者を祀る「慶応之役小倉藩戦死者墓」があります。これは、小倉戦争における藩士たちの霊を慰めるために建立されたものです。また、小倉炭鉱で発生した出水事故の殉職者を慰霊する慰霊塔も建立されています。これは、炭鉱事故で亡くなった人々の冥福を祈るために建てられました。

文化財

福聚寺は、数多くの文化財を所蔵しています。以下に主なものを紹介します。

県指定史跡
広寿山福聚寺
県指定文化財
絹本著色即非画像
絹本著色法雲画像
絹本著色木庵画像
絹本著色永貞院画像
絹本隠元画像
藕糸織弥蛇三尊来迎図
藕糸織聖衆来迎接図
藕糸織霊山浄土図

これらの文化財は、福聚寺の歴史と文化を物語る上で非常に重要なものです。特に、絵画作品は、当時の文化や信仰を知る上で貴重な資料となっています。

外部リンク

【県指定】広寿山福聚寺（北九州市）
* 広寿山福聚寺（北九州市）

福聚寺は、小倉の歴史と文化に深く関わる寺院です。その歴史的な建造物や文化財は、訪れる人々に静かな感動を与えてくれます。北九州市を訪れた際には、ぜひ福聚寺に足を運んでみてください。

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