福西隼杜

福西 隼杜（ふくにし はやと）は、2000年5月17日に兵庫県で誕生した日本のプロラグビーユニオン選手である。現在はジャパンラグビーリーグワンに加盟するコベルコ神戸スティーラーズに所属しており、主にプロップ（PR）およびフランカー（FL）のポジションでプレーしている。彼の体格は身長178センチメートル、体重100キログラムである。

彼のラグビーキャリアは、全国的なラグビー強豪校として知られる報徳学園高校で本格的に始まった。報徳学園在籍時にはチームの主将を務め、リーダーシップを発揮してチームを牽引した。また、高校時代の優れたパフォーマンスが評価され、将来有望な選手が集まる高校日本代表にも選ば出されている。

高校卒業後、2019年には関西学生ラグビー界の強豪である京都産業大学に進学した。京都産業大学ラグビー部でも中心選手として活躍し、チームの勝利に貢献。大学4年次には、チームをまとめる共同主将の一人として指名され、リーダーシップを発揮した。

世代別の日本代表としても豊富な経験を積んでいる。U17日本代表では副将という重要な役割を担い、国際試合の舞台で経験を重ねた。さらに、年代別のトップカテゴリーであるU20日本代表にも選出されるなど、若い頃から日本の将来を担う選手として注目されてきた存在である。

大学での活躍を経て、福西はジャパンラグビーリーグワンに所属するコベルコ神戸スティーラーズへの加入を決めた。2023年1月には、大学の卒業を待たずにチームに合流できるアーリーエントリー制度を利用して、プロ選手としての第一歩を踏み出した。同年3月には京都産業大学を無事卒業し、プロとしての活動基盤を確立した。

プロ入り後、トップレベルの舞台で公式戦デビューを飾ったのは、2024年12月21日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2024-25シーズンの開幕節である。この日のカンファレンスAにおける静岡ブルーレヴズ戦において、彼はコベルコ神戸スティーラーズの先発メンバーとして出場。これが彼のプロリーグにおける公式戦における記念すべき初出場となった。

福西隼杜は、高校、大学、そして世代別代表といった各カテゴリーで常に中心的な役割を担ってきた選手である。プロップとフランカーという異なる特性を持つポジションを高いレベルでこなせるユーティリティ性が彼の大きな強みと言えるだろう。プロとしてスタートを切ったばかりであり、今後のさらなる成長と、コベルコ神戸スティーラーズにおける中心選手としての活躍、そして将来的なフル代表入りへの期待がかかる。

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