福野郵便局

福野郵便局の概要と歴史

福野郵便局（ふくのゆうびんきょく）は、富山県南砺市に位置する郵便局であり、局番号は32032です。郵便局の住所は〒939－1599 富山県南砺市苗島4912です。本稿では、福野郵便局の設立から現在に至るまでの歴史や提供するサービスについて詳述します。

１．歴史の始まり

福野郵便局は1873年（明治6年）7月1日に「福野郵便取扱所」としてオープンしました。1875年には五等郵便局に、1881年には四等郵便局に改定され、1886年には郵便局三等級制度に基づき三等郵便局に改編されました。この時、初代局長に任命されたのは地元の田中清三氏でした。

当初、郵便の取扱数は非常に少なく、数日に一通という状況でしたが、その後、郵便取扱が増え、1885年には貯金業務、1890年には為替業務が開始されました。このように、福野郵便局は地域の通信手段として重要な役割を果たしてきました。

２．局舎の変遷

初期の局舎は初代局長の自宅を利用していましたが、1903年には再度「福野郵便局」という名前に戻りました。二代目局長となった五島寛平氏は1908年に電話通話業務を開始し、局舎の変更に向けた動きが加速しました。

1923年には新たな局舎が完成し、設計を手掛けたのは五島寛平氏の三男、吉田鉄郎氏でした。この新局舎は木造二階建てであり、地域住民に利用され続けました。しかし、1941年には特定郵便局に移行し、1958年には福野電報電話局が開設され、電話通信業務はこちらに移管されました。

1962年には新しい木造の局舎が南砺市苗島に竣工し、さらに1988年には新たな鉄筋コンクリート造の局舎が完工しました。近年では、1923年築の旧局舎の一部が保存プロジェクトに取り組まれるなど、地域の歴史を大切にしています。

３．福野郵便局の機能

現在の福野郵便局では、さまざまなサービスを提供しています。郵便業務の他にも、印紙やゆうパック、国際郵便、e発送サービスなどが取り扱われており、地域の資金運用にも寄与しています。貯金業務としては、貯金担保自動貸付け、為替、振替、国債、財形定額貯金など、多岐にわたる金融サービスが利用可能です。

また、生命保険やバイク自賠責保険などの保険商品も取り扱っており、ゆうちょ銀行ATMも設置されています。

４．周辺環境と地域貢献

福野郵便局の周辺には、日本の主要道路である富山県道20号砺波福光線や、福野文化創造センターヘリオス、福野市民センターといった公共施設が立地しており、地域活動の拠点としても機能しています。また、利用者にとってアクセスが良い立地となっており、日常的に多くの利用者に支えられています。

５．終わりに

福野郵便局は、長い歴史の中で地域の通信を支える重要な機関として、多様なサービスを提供し続けています。未来に向けても、地域に根差した郵便局としての役割が期待されています。

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