福音主義神学会

福音主義神学会は、1970年4月に東京のお茶の水学生キリスト教会館で創立総会と記念講演が行われ、設立されました。この学会は、福音主義の立場に立つ福音派の牧師や神学者たちが、神学的な対話と研鑽を深めるための組織として発足しました。

創立に先立ち、1969年10月には、泉田昭、宇田進、今野孝蔵、斎藤孝志、榊原康夫、村瀬俊夫の6名が中心となり、組織の構想について話し合いが行われました。この6名が呼びかけ人となり、福音主義神学会が組織されました。

学会は発足以来、毎年『福音主義神学』という機関誌を発行し、会員による研究活動の成果を発表しています。この機関誌は、福音主義神学の発展に大きく貢献しています。現在、福音主義神学会は、東部、中部、西部の三地区によって構成されており、それぞれの地区で研究会や講演会などの活動が行われています。

また、福音主義神学会の会員たちが1972年から1977年にかけて執筆した『新聖書注解』は、福音派の神学の発展に重要な役割を果たしました。この注解書は、聖書の理解を深め、福音主義の立場からの解釈を示す上で、貴重な資料となっています。

福音主義神学会は、福音主義の神学の発展と、福音派の牧師、神学者たちの交流を促進する上で、重要な役割を果たしています。その活動は、日本の福音派の神学に大きな影響を与え続けています。

参考文献として、中村敏氏の著書『日本における福音派の歴史』（いのちのことば社）が挙げられます。この書籍は、福音主義神学会の歴史的背景や、日本の福音派全体の歴史について知る上で役立ちます。

また、福音主義神学会のホームページでは、学会誌『福音主義神学』のバックナンバーを閲覧することができます。学会の活動や研究成果に興味のある方は、ぜひホームページをご覧ください。

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