泉田昭

泉田 昭（いずた あきら）とは

泉田昭（1931年10月10日 - 2021年9月16日）は、日本の著名な福音派牧師であり、日本福音同盟の初代理事長としてその活動を牽引しました。彼はまた、日本聖書刊行会の常任理事や東京キリスト教学園の顧問を務め、信仰の普及に尽力しました。特に彼は福音主義神学会の創立にも関わり、福音派の発展に貢献しました。

生い立ちと教育

泉田は1931年に広島県三原市で生まれました。彼は渡瀬小学校に通い、浄土真宗の日曜学校での経験がありました。終戦を迎えた幸崎中学時代、彼は広島大学三原分校附属高校に進学し、さらに中央大学法学部へと進みました。この大学時代に、憲法学者の指導の下で学び、特に国際ギデオン協会が配布する『英和対訳聖書』に触れることが彼の信仰の転機となりました。その後、久ヶ原教会に通い、木村清松名誉牧師の説教に感銘を受けて、信仰生活を深めていきます。

職業と信仰の形成

大学卒業後、泉田は三菱重工で働き、若い頃から信仰の形成を続けました。特に、ロッキード社の技術顧問であるディ・ヤングが主宰するバイブル・クラスに参加し、1951年には海岸で洗礼を受けました。その後、東京神学塾に入学し、長谷川真太郎や尾山令仁といった著名な指導者の下で学びました。

職業と教育者としての活動

1957年、泉田は練馬バプテスト教会の牧師に就任し、国際的な連携を図りながら伝道活動に従事しました。1965年には「日本バプテスト教会連合」を設立し、さらなる教会の発展に寄与しました。1975年にはスウェーデン、1978年には米国デンバーでの国際会議にも参加し、国際的な視点を広げました。

また、リーダーシップを発揮し、聖契神学校と日本基督神学校で教壇に立ち、新約釈義や牧会学を教えて多くの信徒や牧師を育成しました。

福音派への貢献

1990年には「日本福音振興会」を設立し、福音派の教育と伝道に対する情熱を示しました。この年、バイオラ大学から名誉神学博士号を授与されるなど、その業績が評価されました。彼の思想は「聖書信仰は、福音派全体の共通した恵みの絆であり、伝統的キリスト教教理の敷石であり、救霊と伝道への情熱の源泉である」とまとめられます。

著作と影響

泉田は多くの著作を残しており、聖書に対する理解や解釈を広めるために尽力しました。彼の主な著書には『ローマ人への手紙』や『マタイによる福音書』などがあり、多くの信徒に影響を与えました。

最晩年と遺産

2021年9月16日に89歳で逝去した彼の生涯は、日本の福音派の教会や信仰の発展に多大な影響を与えました。今も彼の言葉や信仰は多くの人々に受け継がれています。泉田昭はその人生を通じて、日本におけるキリスト教の関心を高め、多くの人々を信仰の道に導きました。

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