禰宜町

禰宜町について

禰宜町（ねぎまち）は青森県弘前市に位置し、江戸時代から続く歴史を持つ地域です。郵便番号は036-8056であり、2017年6月1日の時点で224人が住んでおり、107世帯の家庭があります。町は、田茂木町の裏手にあり、周囲には宮園、田町、田茂木町、若党町と接しています。

地理

禰宜町の地理的位置は非常に特徴的で、北には宮園、西には若党町が広がっています。周囲の町と連携しつつも、独自の雰囲気を守り続けています。地域内には静かな住宅街が広がっており、自然環境も豊かで居住者や訪れる人々にとって穏やかな時間を提供しています。

歴史

禰宜町の歴史は古く、寛永時代の末期には既に戸数が記録されていました。津軽弘前城を描いた絵図にも登場するこの町は、当時から神職である禰宜とその家族が住む場所でした。寛政12年（1800年）の分間弘前大絵図によれば、14軒の禰宜の屋敷があり、周囲の小人町からは28軒の町屋が連なり、八幡宮の門前町として賑わいを見せていました。当初は門前町としての性格が色濃く残っていましたが、時代の流れと共にその形式は変化し、現在では面影が黒板塀やサワラ垣の形でわずかに残るのみです。

江戸時代には弘前城下の一部として発展し、明治初年には弘前市に統合されることになりました。1889年（明治22年）に正式に弘前市に属し、1978年には一部が田町二丁目に編入されるなど、地域の変化を経ています。

地名の由来

「禰宜」とは神職を意味しており、この町はかつて神職が居住していたことに由来しています。この歴史的背景が、現在でも町の趣を形成しています。

施設

禰宜町にはいくつかの宗教施設が存在します。

• - 天理教禰宜町分教会
• - 神理教弘前教会

教育面では、市立の小・中学校に通う場合の学区が設定されており、地域の子どもたちが教育を受ける環境が整っています。

交通

交通手段としては弘南バスが利用されており、以下の停留所が設けられています：

• - 田茂木町、田町（藤代営業所 - 田茂木町経由 - 弘前駅線）停留所
• - 亀の甲町角（藤代営業所 - 浜の町・市役所経由 - 弘前駅線、その他）停留所
• - 田町四丁目（弘前バスターミナル - 神田線など）停留所

これらのバスは、近隣地域へのアクセスも便利で、住民の日常生活を支えています。

まとめ

全体として、禰宜町は青森県弘前市の中でも特に歴史的な魅力を持つ地域です。昔の面影が残りつつも、現代に適応した生活が営まれ、地域住民にとって快適な環境を提供しています。静かで穏やかな町の雰囲気は、訪れる人々に心地よい印象を与えることでしょう。

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