禾眞流

禾眞流（かしんりゅう）について

禾眞流は、油井眞次によって2007年に創流された居合術と護身術の流派です。この流派は、日本の伝統的な武道に現代的な考え方を取り入れ、心の修養を重視しています。また、広島県内に2つの小さな道場を構えており、その地域で武道を学ぶ場として親しまれています。

名称の由来

「禾眞流」という名称は、臨済宗の西山禾山から一字を取ったもので、外面的な動きではなく、本質的な心の成長を重視する意図が込められています。この流派の正式名は「禾眞流聡武道」であり、「武道を聡明に捉える」という深い意味があります。つまり、武道とは単なる技術を学ぶだけではなく、知恵や心の成長をも追求するものであるという考え方を示しています。

開祖、油井眞次

油井眞次は、1926年に広島県広島市で生まれました。彼は戦中に大日本帝国海軍に入隊し、特攻隊の一員として出撃する準備をしていましたが、終戦を迎えます。この経験は彼の人生において重要な転機となり、戦後は武道に専念することになります。

戦前から剣道に精通していた彼は、戦後に無双直伝英信流を福井虎雄から学び、さらに少林寺拳法を宗道臣から学びました。また、空手道やその他の武道にも取り組み、幅広い武道の知識と技術を習得しました。これらの経験が、現在の禾眞流を形作る要素となっています。

学びと実践

禾眞流では、単に技術を学ぶだけでなく、心の成長も重視されています。武道における「心技体」という概念の中でも、特に「心」を強調し、内面的な修養に力を入れています。そのため、道場での稽古は、厳しい技の習得と共に、参加者同士のコミュニケーションや相互理解を深める場でもあります。

道場の雰囲気は和やかでありながらも、技術や心の鍛錬に対しては真剣です。受講者は、個々のペースで成長することが奨励され、助け合いの精神が根付いています。これにより、初心者から経験者までが共に学ぶことができる環境が整っています。

終わりに

禾眞流は、武道の技術を学ぶだけではなく、心の成長をも重視する独自の道です。この流派を通じて、参加者は自らの内面を見つめ直し、真の自分を発見する旅を歩んでいるのです。武道に興味を持つ方々は、ぜひ一度、この流派の道場を訪れ、実際に体験してみることをお勧めします。

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