私のしごと館

私のしごと館について

私のしごと館は、若者に職業体験やキャリア支援の機会を提供する施設です。ここでは中高生を対象に、様々な職業に関する情報や相談サービスが提供されてきましたが、残念ながら2010年に閉館しました。

施設誕生の経緯

施設の設置は1992年にさかのぼり、当時の宮澤内閣がこのプロジェクトを推進しました。1995年には閣議決定がなされ、その後も若年者の雇用対策として重要な施策として進められました。開館に至るまでには多くの議論があり、最終的には960億円を超える予算が投入されました。

開館と運営

私のしごと館は2003年にプレオープンし、同年10月に正式開館を迎えました。当初は独立行政法人雇用・能力開発機構が運営を行い、後に民間企業である株式会社コングレに委託されました。施設への入場者数は目標の40万人を見込んでいましたが、結果としてそれには及ばず、年間約20億円の赤字を抱えることとなりました。

主要な機能

この館は、世界でも有数の職業体験型博物館として知られ、様々な職業の展示や体験プログラムが用意されていました。中高生に向けて、職業に関する意識を高めるための教育活動が行われ、特に修学旅行生からの利用が期待されていました。

館内のゾーン紹介

• - しごと探索ゾーン: 職業について大画面での映像や展示物を通じて学ぶことができました。
• - しごと体験ゾーン: 実際に職業体験を行うための場で、様々な体験プログラムが用意されていました。
• - しごと歴史・未来ゾーン: 仕事の歴史や未来の変化について考えるための展示がありました。
• - じぶん発見ゾーン: 職業選択に向けた自己診断が行えるスペースでした。
• - しごと情報ゾーン: 職業相談ができる場所で、情報提供や適性診断も行われていました。

終了とその後

私のしごと館は2010年3月31日に閉館しました。国の予算縮減や採算性についての批判が影響し、早期の閉館が決定されたのです。閉館後は土地建物の入札が行われましたが、落札者は見つからず、最終的には公益財団法人が新たな「けいはんなオープンイノベーションセンター」として運営を引き継ぎました。

このように、私のしごと館は教育に対する大きな理念のもと設立されましたが、時代の流れとともにその役割が変わり、現在は新しいしくみの中で運営されています。今後の職業教育や支援がどう進化していくのか、関心を持ち続ける必要があります。

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