私の本棚

NHKラジオ番組『私の本棚』の歴史

『私の本棚』は、1959年の長期間にわたる放送を誇るNHKラジオ第1放送の朗読番組です。この番組は1949年1月4日にスタートし、2008年3月17日までの59年と2ヶ月の間、毎週様々な著名人やタレントのエッセイや文学作品が紹介されてきました。本番組の特徴は、俳優やNHKのアナウンサーがこれらの作品を朗読するという形式で、リスナーに新たな文学の楽しみを提供していました。

番組は、2003年以降は『きょうも元気でわくわくラジオ』という一連の番組の中で、月曜日から金曜日の11時10分から11時30分の枠で放送されました。ただし、夏休みの期間中は原則として休止されました。最終的には、2008年の3月19日にその枠が終了し、『私の本棚』もこの日をもって放送を終えることとなりました。

初回放送では、著名な作家である川端康成の小説が取り上げられ、樫村治子アナウンサーがその朗読を担当しました。その後の長い放送の期間中には、多くの著名な作品が取り上げられ、多彩な文学作品をリスナーに届けました。そして、最終の放送では、ミュージシャンで作家のさだまさしの著書『いつも君の味方』が、斎藤政直アナウンサーによって朗読されました。

また、『私の本棚』では一部の作品がCD化され、これによりその魅力を別の形で楽しむことも可能となっています。さらには、2010年10月11日には、ラジオドラマ『わたしの本棚スペシャル～象を数える～』が放送され、笹野高史や中江有里などが出演しました。これにより、テレビや映画とはまた異なる媒体で文学を楽しむ機会が提供されました。

ちなみに、北海道のSTVラジオでは『私の本棚』という同名のコーナーも存在していますが、こちらは朗読のフォーマットではなく、最新刊の書評を紹介する形式となっています。

関連番組

『私の本棚』と同様に、NHKラジオにはさまざまな朗読番組が存在します。その中でも特に『ラジオ文芸館』は、毎週土曜日に「朗読」をテーマにした番組として放送されており、リスナーに新たな作品との出会いを提供しています。それに加えて、新春には『朗読への招待』という特別番組もあり、これも多くのリスナーに親しまれています。

さらに、NHKラジオ第2放送では小学校の児童向けに編成された「お話でてこい」や「おはなしの旅」といった番組も存在し、子どもたちに向けた朗読や物語の楽しみを提供しています。このように、『私の本棚』という昔ながらの朗読番組は、新しい形式や関連番組とともに、今もなお多くの人々に愛され続けています。

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