秋本食品

秋本食品株式会社について

秋本食品株式会社は、神奈川県綾瀬市早川に本社を構える漬物の製造・販売を行う企業です。この会社は1933年に創業され、当初は「秋本漬物工業」としてスタートしました。創業者の秋本信善氏が神奈川県藤沢市で沢庵漬けの修行を始めた日を創業日として設定し、漬物製造の道を歩み始めました。

起業から発展へ

創業当初、秋本食品は藤沢市から鎌倉市にかけての地域で販路を展開していましたが、1958年には全国漬物品評展示会で内閣総理大臣賞と農林大臣賞を受賞。この受賞がきっかけとなり、企業は急速に成長し、関東圏を中心に全国規模でシェアを拡大しました。

1982年には創業50周年を迎え、社名を現在の「秋本食品株式会社」に改名。さらなる成長を続け、現在では国内の大手漬物業者の中で、ピックルスコーポレーションや東海漬物に次ぐ売上高を誇っています。特に関東、東北、東海地方を中心に強いシェアを持ち、東京ソラマチなどには直営店も展開しています。

製品とサービスの多様化

秋本食品は自社の工場での漬物製造だけでなく、中小の漬物メーカーからの買い付けや卸売、小売事業も手がけています。また、1979年からは惣菜の製造にも進出。多様な商品ラインナップを揃えることで、消費者ニーズに応えています。

本社の工場内には物故社員を祀る社員供養塔や食材となった野菜を祀る野菜供養塔があり、これを通じて日々社員の絆や食材の大切さを再認識する習慣も大切にしています。

グループ企業と商品開発

秋本食品が約60%以上の出資を行うグループ企業として「株式会社アキモ」が存在し、同社は独自の商品開発も行っています。これは、秋本食品とは別に新たなビジネスの展開を模索している企業です。

歴史の沿革

• - 1933年（昭和8年）: 創業者の秋本信善が野菜の漬物加工を開始。
• - 1941年（昭和16年）: 神奈川県内に4工場を設立し、社名を「秋本食糧工業社」に変更。
• - 1960年（昭和35年）: 栃木県宇都宮市に分工場「キヌ川食品株式会社」を設立。
• - 1973年（昭和48年）: 社名を「栃木秋本食品株式会社」に変更。
• - 1974年（昭和49年）: 静岡秋本食品株式会社を開設。
• - 1982年（昭和57年）: 創立50周年を迎え、社名を「秋本食品株式会社」に改名。
• - 1996年（平成8年）: 鎌倉あきもとをオープン。
• - 2002年（平成14年）: 綾瀬市に湘南工場と物流センターを開設し、本社機能を移転。

このように、「秋本食品株式会社」は創業以来、漬物の製造・販売を通じて地域に根ざしつつ、全国展開を果たし、今なおブランドを成長させ続けています。

もう一度検索