秋田市立八橋小学校

秋田市立八橋小学校（あきたしりつ やばせしょうがっこう）は、秋田県秋田市八橋に所在する公立小学校です。秋田市中央部、おおむね八橋運動公園の北側、新国道の西側、そして草生津川の東岸に囲まれた広範囲を学区としています。この地域は八橋地区のほぼ全域を占めます。

本校は1973年（昭和48年）に創立され、長い歴史を歩んできました。開校式の後、体育館や管理棟、低学年棟などを含む第二期工事が完成し、校舎の主要部分が整備されました。また、学校のシンボルとなる校旗や校歌もこの時期に制定されています。プールも早期に完成し、教育環境が着実に整えられました。

学校の規模としては、14,584平方メートルの敷地に、6,012平方メートルの校舎、928平方メートルの屋内運動場（体育館）、9,906平方メートルの屋外運動場（グラウンド）を有しています。

創立以降、地域の小学校再編に伴う児童の転出を経験しています。1979年（昭和54年）には泉小学校の新設により約400名の児童が、1990年（平成2年）には寺内小学校の新設により約600名の児童が本校から転出しました。しかし、学校は地域と共に歩み続け、創立10周年、20周年、30周年、40周年と節目ごとに記念式典を挙行しています。

施設の維持・更新も積極的に行われています。1996年から1999年にかけては、複数年にわたる校舎の大規模改造工事が実施されました。2001年にはグラウンドの全面改修が行われ、近年の2022年にも再度グラウンド改修工事が完了しています。また、2022年には給排水設備の改修やエレベーターの設置も行われ、施設の機能向上とバリアフリー化が進められています。

教育環境の現代化も進んでおり、2021年（令和3年）には16教室に空調設備が導入され、学習環境が改善されました。同時期には全児童へのタブレット端末貸与と充電保管庫の設置も完了し、ICTを活用した学びが推進されています。

特別支援教育にも力を入れており、1990年には知的障害特殊学級、1997年には情緒障害特殊学級、1998年には病弱・身体虚弱特殊学級、2020年には肢体不自由特別支援学級、そして2023年には難聴特別支援学級が設置されており、多様なニーズに応じた学びの場が提供されています。

将来的な動きとして、2030年（令和12年）3月31日を目途に秋田市立寺内小学校を吸収統合する予定が進められています。

本校の教育目標は「ともに学び よりよく生きる子どもの育成」です。これは、「ふれあい」「挑戦」「生命（いのち）」という三つのキーワードを基に、「やさしい心でふれあう子ども」、「バイタリティをもって挑戦する子ども」、「生命を尊重する子ども」を育むことを目指しています。

校章は「八橋」の文字をモチーフにして図案化されたものです。「八」の字には、この地域にゆかりのある地下資源である石油の櫓と、学校が未来へ向かって発展していく姿が表現されています。校歌は竹内瑛二郎氏が作詞を、佐藤敏雄氏が作曲を手掛けています。

学校の活動としては、器楽部や、野球、サッカー、バスケットボール（男女）、バレーボール（男女）といったスポーツ少年団が活動しています。

主な通学区域は以下の通りです。

八橋運動公園
八橋本町1丁目から5丁目
八橋鯲沼町
八橋大沼町
八橋大畑1丁目、2丁目
八橋イサノ1丁目、2丁目
八橋南1丁目の一部
八橋新川向
八橋三和町
八橋田五郎1丁目、2丁目

卒業生の多くは、秋田市立泉中学校へ進学します。

交通アクセスとしては、秋田中央交通のバス利用が便利です。「イサノ一丁目」停留所や「マツダ前」停留所から徒歩圏内に位置しています。

本校の出身者には、サッカー選手の安田祐生氏、元プロ野球選手の小野仁氏、バレーボール選手の野中瑠衣氏、由利本荘市長の湊貴信氏、ギタリストの小沼ようすけ氏、元文化放送アナウンサーの石川真紀氏などが名を連ねています。

学校周辺には、隣接する秋田市八橋児童館をはじめ、国際空手道連盟極真会館秋田県総本部、社会福祉法人白百合保育園・学童クラブ、特別養護老人ホーム八橋、秋田自動車学校、秋田新国道郵便局など、様々な施設があります。学校の近くを流れる草生津川や、ロードサイド店が点在する秋田県道56号秋田天王線も地域のランドマークとなっています。

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