秋田市立城南中学校

秋田市立城南中学校について

秋田市立城南中学校（あきたしりつ じょうなんちゅうがっこう）は、秋田県秋田市にある公立中学校で、その略称は「城南」です。この学校は、教育の理念として「志と誇りをもち　主体的に行動する生徒の育成」を掲げており、生徒が自分自身の目標に向かって努力する姿勢を大切にしています。

立地環境

城南中学校は、秋田市の南部に位置し、金照寺山の一部を造成して建設されているため、校舎は市街地を見下ろす高台にあります。かつてスキー場として利用されていた場所で、周辺には秋田赤十字病院やJR東日本の車両センター、一つ森公園などがあります。学校の前には「城南坂」と呼ばれる坂があり、傾斜は約11度、全長100メートル以上です。この坂は通学の際に生徒たちが直面する難所ではありますが、運動部員にとっては良いトレーニング場となっています。最近の新校舎建設では、坂が歩きやすく整備されました。

立地的に起伏が多い環境であり、体力を鍛えるための自然な条件が整っています。また、学校周辺には様々なランニングコースがあり、通称「アイガーの北壁」として知られる斜面は、生徒たちが身体能力を磨く場ともなっています。令和3年には施設の改修工事が行われ、技能教科の教室が新たに整備されました。

沿革

城南中学校の歴史は1966年に始まります。仁井田中学校、上北手中学校、四ツ小屋中学校の三校が統合されて設立されました。初年度の生徒数は671名で、校章と校歌が制定されたのはその年の晩秋でした。新しい校舎の建設が進む中、1970年代には校舎の増築や体育館の完成、全国的な吹奏楽コンクールなどでの受賞も果たしました。

2012年には新たに武道場が整備され、その後も生徒数の増加に対応するために様々な施設整備がなされています。特に剣道部は全国大会でも素晴らしい成果をあげており、城南中学校の名声を高めてきました。最近では、令和3年度においてウィンターカップ全国大会での優勝も報じられています。

校章と校歌

校章は、旧秋田藩主の紋章を模した三本の矢羽根が特徴です。これらは学校の校訓「礼節・協力・健康」を象徴しており、「城」という文字には学校名が含まれています。また、校章の六角形は冬の厳しい気候を表す雪の結晶を象徴しています。

校歌は竹内暎二郎の作詞、大山会三郎の作曲によるもので、地域や学校への誇りを表現しています。学生たちはこの校歌を通じて、団結や進歩の意識を高めています。

学校の設備と行事

学校には立志の像があり、これは生徒たちに自己を見つめ、未来への希望を失わないようにというメッセージを含んでいます。この像は、創設時の教師と生徒が一体となって生まれたものであり、今も学校のシンボルとして多くの生徒に愛されています。学校行事としては、新入生を迎える立志の式が毎年4月に行われ、多くの講演会やイベントも通じて、生徒たちは様々な体験をしながら成長を続けています。

城南中学校は、運動部や文化部ともに活動が豊富で、特に吹奏楽部や剣道部は全国規模での活躍が目立ちます。著名なOBにはプロサッカー選手やタレントが名を連ねており、地域における影響力も大きい学校です。生徒一人一人が、自分の目標に向かって努力を重ね、自己成長を実現できる環境が整っています。

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