秋田県畜産農業協同組合

秋田県畜産農業協同組合（ちくさん秋田）について

秋田県畜産農業協同組合（愛称：ちくさん秋田）は、秋田県秋田市に本所を構える、畜産業を専門とする農業協同組合です。県内における畜産農家の経営を支援し、地域畜産の振興に大きく貢献しています。

発足の経緯と事業エリア

ちくさん秋田は、秋田中央畜産農業協同組合が県内の2つの畜産農協を吸収合併する形で1967年に発足しました。その後、秋田県畜産農業協同組合連合会（秋田県畜連）の事業を包括的に承継し、県域をカバーする畜産農協として発展を遂げました。一部の地域畜産農協は合併に参加しませんでしたが、ちくさん秋田が畜連の事業を継承したため、県内全域が事業エリアとなっています。

あきた総合家畜市場への関与

広域由利（由利本荘市）、大曲（大仙市）、鹿角（鹿角市）にあった既存の家畜市場は老朽化が進み、一度に取引できる頭数も限られていました。そこで、ちくさん秋田は秋田しんせい農業協同組合および秋田おばこ農業協同組合と共同で「あきた総合家畜市場」を設立。由利本荘市に新しい市場を建設し、競り取引を主催することで、家畜取引の効率化と活性化に貢献しています。

消費者向け事業

秋田県畜連の事業を継承する形で、本所のある秋田県畜産会館の1階では、一般消費者向けに食肉の小売販売を行っています。新鮮で安全な秋田県産の畜産物を消費者に直接提供することで、地元の食文化を支えています。また、県産牛の販路拡大を目指し、ミートショップちくれん前に食肉の冷凍自動販売機を設置するなど、新たな販売チャネルの開拓にも積極的に取り組んでいます。

沿革

1967年（昭和42年）1月10日 - 秋田中央畜産農業協同組合として設立
2008年（平成20年）4月1日 - 鹿角畜産農業協同組合、秋田中央畜産農業協同組合、平鹿畜産農業協同組合が合併し、秋田県畜産農業協同組合に改称。本所を秋田県畜産会館2階に設置
2008年（平成20年）9月1日 - 秋田県畜産農業協同組合連合会の事業を包括承継
2022年（令和4年）11月29日 - ミートショップちくれん前に肉の冷凍自販機を設置
2023年（令和5年）9月20日 - JR鹿角花輪駅前観光案内所に日本短角牛「かづの牛」カルビなどを取扱う冷凍自販機を設置

拠点情報

本所: 秋田市中通六丁目7番9号 秋田県畜産会館2F
食肉事業所: 秋田市河辺神内字堂坂2番地1 秋田県食肉流通公社内
南台牧場: 秋田市河辺和田字式田428番地
鹿角支所: 鹿角市花輪字菩提野1番地2

直売店

ミートショップちくれん: 秋田県畜産会館1F
* かづの牛工房: 鹿角支所と同位置

ネットショップ

ちくさん秋田は、ネットショップも運営しており、県内外どこからでも秋田県産の高品質な畜産物を購入できます。

まとめ

秋田県畜産農業協同組合は、畜産農家の支援、家畜市場の運営、消費者への食肉販売など、多岐にわたる事業を通じて秋田県の畜産業を支える重要な役割を担っています。地域に根ざした活動を通じて、安全で美味しい畜産物を消費者に届け、豊かな食生活に貢献しています。

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