秋田県道44号雄和岩城線

秋田県道44号雄和岩城線（あきたけんどう44ごうゆうわいわきせん）は、秋田県秋田市と由利本荘市を結ぶ主要地方道です。秋田市雄和地区を起点とし、由利本荘市岩城地区の国道7号に至る、地域の交通網において重要な役割を担う路線の一つです。

路線概要

本路線は、秋田市雄和相川地区、雄物川沿いに位置する秋田県道9号秋田雄和本荘線との接続点から始まります。起点では県道9号と約400メートルにわたり重複した後、単独路線として南東あるいは東方向へと進路を取ります。経路は山間部を抜け、君ヶ野川に沿って流れるように進み、やがて日本海に近い由利本荘市岩城地区へ向かいます。終点近くではJR羽越本線を立体交差でくぐり抜け、最終的に国道7号に接続し、その役割を終えます。また、終点から約1キロメートル手前では、日本海東北自動車道の岩城インターチェンジ（IC）に直接接続しており、高速道路へのアクセス路としても機能しています。

かつては異なる地点が起点でしたが、秋田県道9号のバイパスが整備され、本路線と接続したことにより、現在の起点が県道9号の路線上に位置することになりました。

路線データ

公式データによると、本路線の総延長は13.051キロメートルです。実際に供用されている実延長は12.642キロメートルとなっています。

起点: 秋田県秋田市雄和相川字田表46番1（秋田県道9号秋田雄和本荘線上）
終点: 秋田県由利本荘市岩城内道川字川向44番2（国道7号交点）

現在、未供用となっている区間はありません。起点の詳細な位置は、秋田県道9号の路線上、秋田市雄和相川字田表46番1です。一方、終点は由利本荘市岩城内道川字川向44番2で、ここで国道7号に合流します。

歴史

本路線が秋田県の県道として正式に認められたのは、1973年（昭和48年）3月31日のことです。その後、その重要性が認められ、1993年（平成5年）5月11日には、建設省（現在の国土交通省）によって主要地方道に指定されました。これにより、県内の主要な幹線道路としての位置づけが確立されました。

特に大きな変更があったのは2002年（平成14年）10月25日です。この日、日本海東北自動車道の岩城インターチェンジ（IC）が開通したことに伴い、本路線の終点位置が変更されました。具体的には、由利郡岩城町内道川字観音下から字中道まで、および字馬場から字川向までの区間が新たに供用開始され、終点が現在の由利本荘市岩城内道川字川向に変更されました。これにより、岩城ICへのアクセス道路としての機能も担うことになりました。

路線状況

本路線には、起点付近で秋田県道9号秋田雄和本荘線との重複区間が存在します。秋田市雄和相川字田表地内における、およそ409メートルの区間です。

冬期閉鎖区間は設定されておらず、年間を通して通行が可能です。また、車両の交通が物理的に不可能な交通不能区間も存在しません。

地理

本路線は、秋田市雄和地区の雄物川沿いの平地から始まり、山間部を抜けて君ヶ野川沿いを下り、由利本荘市岩城地区の海岸近くに至るという、変化に富んだ地形を通過します。終点付近ではJR羽越本線と交差するほか、国道7号に接続します。また、日本海東北自動車道岩城ICへの接続も重要な地理的特徴です。

沿線には、地域にとって重要な施設がいくつか点在しています。

秋田県消防学校
秋田県防災学習館
* 秋田県総合射撃場

終点から国道7号を北に約1キロメートル進むと、JR羽越本線の道川駅があります。また、終点から国道7号を南に約1キロメートル進むと、道の駅岩城があり、休憩や地域情報の発信拠点として利用されています。

参考文献・関連項目

本路線の情報は、秋田県建設部道路課が発行する『路線起点終点調書』や『地域振興局別道路現況』、『県道路線名』といった資料を参照しています。また、秋田県の県道全般に関する情報は、「秋田県の県道一覧」の項目も参照してください。

より詳細な情報や最新の道路状況については、秋田県建設部道路課、秋田地域振興局建設部、由利地域振興局建設部のウェブサイトを参照することができます。

（この記述は2015年4月1日時点のデータに基づいています。最新の情報とは異なる場合があります。）

もう一度検索