秋田総合車両センター南秋田センター

秋田総合車両センター南秋田センター

概要

秋田総合車両センター南秋田センターは、秋田県秋田市に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）の主要な車両基地です。ここでは在来線と新幹線の両方の車両が管理され、電車、気動車、機関車など、多種多彩な車両が配置されています。秋田駅から南へ約2.7kmの距離にあり、四ツ小屋駅と秋田駅間の西側に位置しています。基地内では、各種車両の入出区が秋田駅側からのみ行われます。

歴史

このセンターの始まりは、1971年に設立された秋田運転区に遡ります。秋田客車区と秋田機関区が統合され、当初は狭い基地での運用が問題となっていました。1966年から新たな車両基地の建設が始まり、1971年には正式に秋田運転区としてスタートしました。

1987年には南秋田運転所に改称され、JR東日本の体制に変わるとともに、様々な組織改正が行われました。その後、1997年に秋田新幹線が開業し、基地の一部を標準軌用に改修。これにより、新幹線用のE3系など多くの車両が配置されるようになりました。2004年には秋田車両センターに名称が変更され、2021年には現在の名称「秋田総合車両センター南秋田センター」に改称されました。

施設と業務

車両管理

当センターでは、在来線および新幹線車両の保守整備、検査業務が行われています。設備としては、洗浄機や検修施設が揃っており、車両の外装を洗浄する機能も備えています。また、冬季の積雪対策として台車融雪装置も設置されています。入出区に関しては、狭軌線と標準軌線の両方に対応した線路が整備されており、複雑な入出区方法が求められます。

併設施設

センター内には「秋田総合訓練センター」も併設されており、運転士や車掌の訓練が行われています。これにより、現場での即戦力となる人材育成が進められています。

配置車両

南秋田センターには、主に秋田新幹線用のE6系や在来線用の701系、気動車のキハ40形などが配置されています。特に701系は奥羽本線や羽越本線で広く運用され、E6系は新幹線「こまち」として多くの利用客に親しまれています。また、ハイブリット車両のEV-E801系や観光列車「リゾートしらかみ」に用いるHB-E300系なども在籍しています。

まとめ

秋田総合車両センター南秋田センターは、地域の鉄道運行において重要な役割を果たしています。多数の車両が集まるこの基地では、車両の保守・整備が行われ、日々の運行を支えるミッシングリンクとなっています。今後も、進化し続ける交通機関の中心としての役割が期待されます。

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