秘密結社 (装甲騎兵ボトムズ)

秘密結社（ひみつけっしゃ）について

秘密結社は、テレビアニメ『装甲騎兵ボトムズ』の世界で、主人公キリコ・キュービィーと対立する組織です。その起源は、銀河結社マーティアルからの分裂にあります。この組織は、政治的な結社というよりも、宗教的な要素が強く残っているのが特徴です。主に元ギルガメス軍の軍人たちで構成され、その指導者はアルベルト・キリィでしょう。

組織の構成と目的

秘密結社は、ギムアール・イスクイやセルジュ・ボロー、シムカス・フットーといった幹部たちによって運営されています。彼らはアストラギウス銀河の神、ワイズマンを崇め、その意志に従って行動しています。特に、百年戦争末期から休戦期間中にかけて暗躍し続け、存在を知る者は限られていました。クエント事変においては、「神の子の組織」といった通称も与えられます。

組織の主な目的は、ワイズマンの指示に従い、様々な任務を遂行することです。その一環として、ワイズマンから与えられた先進技術を駆使して新型兵器を開発したり、各国への兵器供給を行っていました。これは、彼らが求める異能者の後継者を生み出すための土壌を整える意図があったと考えられます。

影の支え

また、秘密結社はギルガメス軍のPS技術を奪取し、独自に開発して技術を独占する一方、アデルハビッツ社の最新兵器やコルヴェ星系との関係を築くなど、影響力を高めていきました。終戦前に軍を退いたレッドショルダーの設立者ヨラン・ペールゼンとの結びつきも噂されています。

特にキリコ・キュービィーとの関係は重要で、彼を抹殺しようと試みましたが、結果としてキリコはその攻撃を退け、自身の力を証明していきます。最終的には、秘密結社を支配下に置くことに成功しました。実際、ワイズマンにとって、この組織はあくまでも目的を達成するための道具であり、幹部たちも役割を終えれば容赦なく処分される存在でした。

内部の不和と崩壊

だが、必ずしも一枚岩ではなく、幹部間での権力争いや、クエント技術の入手を巡る野心が組織内での亀裂を生み出しました。これにより、アーロンの反乱未遂やキリコによる恐怖政治が起こり、内部崩壊の危機が訪れます。最終的に、秘密結社はクエント事変の中で、ギルガメスとバララント連合軍の攻撃から「神の子」キリコを庇う形で壊滅する運命をたどることになります。

軍事力と技術開発

秘密結社はかなりの規模の軍事拠点を保有し、宇宙戦艦やアーマードトルーパー（AT）部隊を擁するなど、高い軍事力を誇っています。ただし、その軍事力は局地的であり、大規模な艦隊戦力を有するわけではありません。大部分の戦力は惑星クエントで消失したと見られており、組織崩壊後も残存勢力が潜伏している可能性があります。

また、秘密結社ではパーフェクトソルジャー（PS）技術の開発が行われており、彼らはこの技術を利用して様々な新型ATの開発にも携わりました。これにより、クエントに潜むワイズマンの古代のオーバーテクノロジーを活用し、多くの試作機やカスタム機が生み出されました。

結論

秘密結社は単なる組織ではなく、ワイズマンの意志のもとに、暗躍し続けた謎めいた存在です。彼らの運命はキリコ・キュービィーとの関わりや内部の崩壊によって決定づけられ、特殊な技術開発を通じて物語において重要な役割を果たしました。

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