稲垣重昭

稲垣重昭

稲垣重昭（いながき しげあき）は、江戸時代前期の武将で、三河刈谷藩の第2代藩主です。鳥羽藩稲垣家の3代目にあたります。

生涯

寛永13年（1636年）、刈谷藩初代藩主である稲垣重綱の長男・稲垣重昌の長男として生まれました。父・重昌は稲垣家の世子でしたが、重昭が誕生する前年に亡くなったため、嫡孫である重昭が家督を継ぐことになりました。承応3年（1654年）に祖父・重綱が死去したため、19歳で家督を相続し、刈谷藩の藩主となりました。

この時、叔父の稲垣茂門の子である稲垣昭友に3000石を分与したため、稲垣家の領地は2万3000石から2万石に減少しました。しかし、重昭は藩主として藩政を担い、明暦元年（1655年）12月には従五位下・信濃守に叙位・任官し、朝廷においても一定の地位を得ました。

寛文元年（1661年）7月には大坂加番に任じられ、大坂の警備を担当しました。寛文11年（1671年）9月23日には、叔父の稲垣重氏に新田1500石を分与しています。貞享5年（1688年）2月23日には、長男の重富に家督を譲り、隠居しました。

元禄16年（1703年）6月19日に68歳で死去しました。

稲垣重昭の人物像

重昭は、藩主として藩政に尽力し、藩の財政基盤を安定させることに貢献しました。また、文化にも関心があり、茶道や能楽を嗜んだと伝えられています。

系譜

父母
父：稲垣重昌
母：西尾忠永の娘
正室
稲垣茂門の娘
子女
長男：稲垣重富
次男：稲垣昭倫
女子：皆川広逵継室
女子：溝口直武正室


稲垣重昭は、刈谷藩の藩主として、藩政の安定に尽力した人物です。その功績は、後世に語り継がれています。

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