稲川良夫

稲川良夫の経歴とクイズ界での活躍

稲川良夫（いながわ よしお、1962年4月13日生まれ）は、岐阜県大垣市出身の日本を代表するクイズ王です。彼は1987年の第11回アメリカ横断ウルトラクイズをはじめ、数々のクイズ番組で優勝を果たし、その名を広めました。

1. 来歴

稲川は岐阜県立大垣南高等学校を卒業後、立命館大学法学部へ進学します。在学中の1982年には、第6回アメリカ横断ウルトラクイズに挑戦し、大きな注目を浴びましたが、残念ながら敗退。その直後、彼は同級生と共に立命館大学クイズソサエティー（RUQS）を結成し、初代会長に就任します。この経験が彼のクイズに対する熱意をさらに高めていきました。

大学卒業後、稲川は凸版印刷に勤務することになり、社会人としての生活が始まりました。しかし、彼のクイズへの情熱は衰えず、1987年には再びアメリカ横断ウルトラクイズに挑戦することになります。成田空港での予選では敗北を喫しますが、愛知県小牧市のパチンコ店で行われた敗者復活戦で復活を果たし、見事に出場権を手に入れました。その後、機内でのペーパークイズでもトップの成績を収め、最終的に優勝を獲得します。

2. クイズ番組での活躍

稲川はその後もクイズ番組の出演を続け、1989年の第13回アメリカ横断ウルトラクイズに参加しました。この大会でも海外への脱出を果たしましたが、グアムで敗退しました。翌年には第14回に挑戦し、再び学びを得ることとなりますが、ここでも敗退するという結果に終わりました。さらに、この大会では前回の準優勝者と3位入賞者と同時に敗退するという一幕があり、彼の挑戦は多くの観衆の記憶に残りました。

現在、稲川は凸版印刷を退社し、地元岐阜のイベント会社に勤務しています。彼の活躍が日本のクイズ文化に与えた影響は計り知れず、PUQ（パシフィック・ユニバーシティクイズ）は彼の業績を誇る代表的な一歩とも言えます。2024年には『こどもディレクター』という番組で、娘のヤヨイがインタビューに応じることが予定されています。これにより、彼がクイズをやめた理由や、家族との関係が明らかになることが期待されています。

3. その他のエピソード

RUQS結成後、稲川は1983年12月に『クイズMr.ロンリー』に出場しますが、一問目での敗退によりその責任を取る形で会長を辞任。1984年に会長に復帰したものの、その後再度出場し、1987年に優勝を果たすなどの成長を見せました。また、第11回アメリカ横断ウルトラクイズで優勝した際には、賞品としてリゾート地を獲得しましたが、実際に訪れてみると岩礁だったというエピソードがあります。これを「パチンコ島」と名付け、現在も税金を支払い続けているそうです。

稲川の活躍は岐阜県にとって誇るべきものです。彼と同じく、立命館大学クイズソサエティーの後輩たちも続々と優勝を果たしており、彼の功績は後輩たちにも影響を与えています。クイズ界における自らの足跡を、これからも多くの人に伝えていくことでしょう。

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