稲正樹

稲正樹氏は、1949年生まれの日本の法学者で、憲法学とアジア法を専門としています。国際基督教大学教養学部の元教授であり、同大学の平和研究所では顧問を務めていました。また、憲法理論研究会では運営委員長を務めるなど、日本の法学界において重要な役割を担ってきました。

1973年に北海道大学法学部を卒業後、1977年に同大学大学院法学研究科の博士後期課程を退学しました。その後、北海道大学教育学部釧路分校の講師、岩手大学教育学部の教授、亜細亜大学法学部の教授、大宮法科大学院大学の教授を経て、国際基督教大学の教授に就任しました。これらの職歴からもわかるように、教育者としても長年にわたり貢献してきました。

稲氏の研究は、日本国内だけでなくアジアの憲法にも及び、比較憲法学の分野でも重要な貢献をしています。特にインド憲法の研究は、アジアの憲法を比較考察する上で重要な基礎となっています。

主な著書としては、『アジアの憲法入門』(國分典子、孝忠延夫共著、日本評論社、2010年)、『平和憲法の確保と新生』(深瀬忠一他共著、北海道大学図書刊行会、2008年)、『憲法 ―論点整理と演習憲法』(石村修 共編、敬文堂、2006年)、『アジアの人権と平和（SBC学術文庫）』（信山社、2006年）、『インド憲法の研究―アジア比較憲法論序説（学術選書）』（信山社、1993年）などがあります。これらの著作は、憲法学、アジア法研究において、重要な参考文献として広く活用されています。

稲氏の研究は、単に法学的な議論に留まらず、平和や人権といった普遍的な価値に根ざしており、その業績は、国内外の学術界において高く評価されています。

外部リンクとして、J-GLOBALの稲正樹氏のページや、researchmapのプロフィールも参照できます。これらのサイトでは、氏の研究業績や発表論文などの詳細な情報を確認することができます。

稲正樹氏の法学研究は、現代社会における憲法の重要性を再認識させ、平和と人権の尊重という普遍的な価値観を広める上で、重要な役割を果たしています。

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