稲穂トンネル

稲穂トンネル：北海道の交通を支える峠の要

稲穂トンネルは、北海道岩内郡共和町と余市郡仁木町の間、稲穂峠を貫通するトンネルです。鉄道用と道路用の2つが存在し、それぞれが異なる歴史と役割を担っています。

鉄道トンネル

鉄道トンネルは、JR北海道函館本線の小沢駅と銀山駅間に位置し、北緯43度1分36.5秒、東経140度42分43.3秒にあります。全長1,776メートルで、初代北海道鉄道時代の1904年（明治37年）7月18日に、小沢駅 - 山道駅（現在は廃駅）間の延伸開業に伴い供用が開始されました。1世紀以上にわたり、北海道の鉄道輸送を支え続けてきた歴史あるトンネルです。

道路トンネル

道路トンネルは、国道5号の小樽市 - 共和村（現在の共和町）間の稲穂峠の改築工事に伴い、1962年（昭和37年）に開通しました。位置は北緯43度3分27.4秒、東経140度41分4.6秒。全長1,230メートルで、当時の最新技術が投入され、完成までに4年間を要する大規模な工事でした。このトンネルの開通により、稲穂峠を越える交通は飛躍的に向上し、地域間の連携が強化されました。

トンネル餅

かつて、末次商会より「トンネル餅」という和菓子が販売されていました。このお菓子は、稲穂トンネルの開通にちなんだものとされ、地元の人々に親しまれていましたが、残念ながら2022年6月末で販売を終了しました。

まとめ

稲穂トンネルは、鉄道と道路、それぞれの分野で北海道の交通を支える重要なインフラです。鉄道トンネルは明治時代から、道路トンネルは昭和時代から、人や物を運び続けています。時代の変化とともに、最新技術を導入しながら、安全で快適な通行を確保するための努力が続けられています。トンネル餅のような地域に根ざした商品も存在し、トンネルが地域社会に深く結びついていることが伺えます。

外部リンク

* いまの稲穂峠（稲穂トンネル仁木側）｜HBC情報カメラ - 北海道放送

この外部リンクでは、稲穂トンネルの現在の様子を映像で見ることができます。

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