山道駅

山道駅（さんどうえき）は、かつて北海道余市郡大江村（現在の仁木町）に位置していた、北海道鉄道の駅（廃駅）です。現在のJR北海道函館本線の銀山駅と然別駅の間にあり、稲穂トンネルの北口から北へ約5.6kmの地点に存在していました。

概要

山道駅は、稲穂トンネルの建設工事が非常に困難であったため、その資材を搬入するための仮設駅として設置されました。当時は、山道駅と小樽中央駅（現在の小樽駅）の間を1日3往復する列車が運行していました。しかし、稲穂トンネルが開通し、北海道鉄道が小沢駅まで延伸されると、山道駅はその役割を終え、廃止されることとなりました。

歴史

山道駅の歴史は非常に短く、以下のようになります。

1903年（明治36年）6月28日: 北海道鉄道の山道駅 - 然別駅間が開通した際に、同線の駅として開業しました。
1904年（明治37年）7月18日: 北海道鉄道の小沢駅 - 山道駅間が開通したことにより、山道駅は廃止されました。

このわずか1年余りの期間しか存在しなかった駅ですが、当時の鉄道建設における重要な役割を担っていました。

隣の駅

山道駅の隣の駅は以下の通りです。

北海道鉄道
北海道鉄道線：山道駅 - 然別駅

参考文献

この情報を作成するにあたり、以下の文献を参照しました。

日本国有鉄道札幌工事局70年史編集委員会 編『札幌工事局七十年史』日本国有鉄道札幌工事局、1977年3月、68頁。
* 田中和夫（監修）『写真で見る北海道の鉄道』 上巻 国鉄・JR線、北海道新聞社（編集）、2002年7月15日、4-45,311-319頁。ISBN 978-4-89453-220-5。ISBN 4-89453-220-4。

これらの文献は、山道駅の歴史的背景や詳細な情報を理解する上で非常に役立ちました。特に、北海道鉄道の歴史や鉄道建設の状況について深く知ることができました。

山道駅は短命な駅でしたが、その存在は北海道の鉄道史において重要な一コマを刻んでいます。鉄道建設の困難さ、そしてその中で仮設された駅の役割は、現代の鉄道技術の発展を考える上で貴重な教訓となります。

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