穂積亮次

穂積亮次について

穂積亮次（ほづみ りょうじ、生年月日：1952年9月21日）は、日本の政治家で、長年にわたり愛知県新城市及び鳳来町の首長として市政に貢献してきました。彼は新城市長として4期、鳳来町長として1期の任期を果たしました。穂積は、政治家としての活動だけでなく、多彩な経歴を持つ人物でもあります。

出生と初期のキャリア

穂積は東京都文京区で生まれました。若いころは東京都立小石川高等学校に在籍していましたが、1968年に中退し、以降は政治活動に積極的に参加するようになります。特に1970年代初頭には、佐藤首相訪米阻止闘争に参加し、逮捕された経験があります。これにより、その後の彼の活動に影響を与えました。1975年には岡山大学北津寮襲撃事件に関与し、指名手配を受けた後、地下に潜伏することになります。

出所後は、愛知県の鳳来町に戻り、父親の介護をしながら相続した山林を使って林業を営むことになりました。この時期、有限会社穂積林業を設立し、代表取締役に就任しました。

政治活動への進出

穂積は2002年、愛知県議会議員選挙への立候補を目指しました。選挙戦の中では、中傷ビラの問題も抱えながらも、最終的には県議選で落選します。しかし、2004年には鳳来町長選挙に立候補し、見事に初当選を果たします。その後、新城市が誕生する際に行われた市長選挙でも見事に当選し、以降は市長として4期にわたる任期を全うしています。

新城市長としての施策

穂積の市長任期中には、若者の参与を促進する「新城市若者議会」を設立しました。これは、16歳から29歳までの若者が税金の使い道を決定する機会を与えるもので、2015年4月に始まり、若者の声を市政に反映させる重要な取り組みとなっています。若者議会は他の模擬議会とは異なり、提案した施策が予算として実行される点が特徴です。さらに、2020年には新城市の市長選に向けた公開討論会を市が主催することを定める条例案を提出し、可決されるなど、市民参加の仕組み作りに尽力しました。

また、コロナウイルスの影響を受け、業務の見直しを行い、職員の報酬を減額する条例案も提出しました。これらの施策には、穂積が長年にわたり蓄積してきた経験と知識が活かされています。

結論

穂積亮次は、新城市の発展に多大な貢献をした政治家であり、地域の課題に対して真摯に取り組み続けました。特に若者の政治参加を促進する施策は、彼の市長としての大きな功績の一つです。2021年には次回の市長選挙に不出馬を表明し、新たな世代へのバトンを渡しました。穂積の生涯を通じた活動は、多くの市民にとっての恩恵をもたらし、政治の在り方について考えるきっかけを提供しています。

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