穂高あゆみ

1974年 3月23日、埼玉県に生まれる。本名は倉林あゆみ。
テニス、スキー、ピアノ、折り紙を趣味・特技としている。
B型。
旧芸名は麻生あゆみとして活動していた期間もある。

経歴

1990年代半ばに日本のメディアで活動した元キャンペーンガールであり、元女優である。
彼女のキャリアは、1994年に「'94年旭化成水着キャンペーンガール」に選出されたことから本格的に始まった。この年は、フジテレビ系の情報バラエティ番組『なるほど!ザ・ワールド』にアシスタントとして出演するなど、メディア露出を増やしている。
翌1995年には、「京浜急行キャンペーンガール」としても活動。キャンペーンガールとしての経験を積み重ねる傍ら、特撮テレビドラマの金字塔であるスーパー戦隊シリーズ第19作『超力戦隊オーレンジャー』（テレビ朝日系）に、主要キャストとして抜擢される。この作品で、冷静沈着な天才的頭脳を持つ紅一点の戦士、二条樹里／オーイエロー役を演じ、幅広い層からの知名度を獲得した。

現在、穂高あゆみは芸能界での活動に区切りをつけ、一男一女の母として新たな道を歩んでいる。長らく公の場からは遠ざかっていたが、2015年には『オーレンジャー』で共演した宍戸マサルが企画した出演者同窓会に参加し、かつての仲間たちとの再会を果たしている。

『超力戦隊オーレンジャー』での日々

『オーレンジャー』のオーディションは、穂高にとって初めての本格的な芝居の経験であり、当初は戸惑いもあったという。しかし、選考が進むにつれて「絶対にこの役を掴みたい」という強い思いを募らせ、最終オーディションではその緊張と熱意から涙があふれるほどだったと語っている。
幼少期に観ていた『電子戦隊デンジマン』の記憶から、ヒーロー番組が子どもたちに深い感動や影響を与えるメディアであることを認識していた。また、大学で幼児教育を専攻していた経験も影響し、子どもたちから熱狂的な支持を得るであろう番組への出演に強い魅力を感じていたという。

旭化成水着キャンペーンガールを務めていた経験から、劇中で水着姿を披露することに抵抗はなかった。特に、水着姿でアクションを繰り広げた第23話の撮影では、過酷な状況に直面したエピソードが残されている。藪の中での撮影では生傷が絶えず、前転した際に地面に落ちていた栗の棘が背中に刺さるアクシデントに見舞われ、現場が一時騒然となった。しかし、その際にスタッフが細やかな配慮をしてくれたことに、今でも深く感謝していると述懐している。

『オーレンジャー』への出演は、彼女にとって大きな誇りとなっている。特に印象深いスタッフとして、監督の小笠原猛や撮影技師のいのくままさおの名前をインタビューで挙げている。また、オーイエローのスーツアクターを担当した中川清人からは、アクションシーンにおける受け身など、演技の基礎となる多くの指導を受けていた。
ファンからの手紙は女性からのものが圧倒的に多く、同性からの支持を得られたことを光栄に感じていたという。

共演者である丸尾桃／オーピンク役のさとう珠緒は、当時の穂高（麻生あゆみ名義）がキャンペーンガールも兼任していたため、常に多忙で疲弊していた様子を明かしている。共演者の宍戸マサルが度々彼女を励ましていたというエピソードも語られている。さとう自身も撮影当時から穂高とは良好な関係だったが、番組終了後、数年を経てからプライベートでの親交を深めるようになったと語っている。

主な出演作品

テレビドラマ

オトコの居場所（1994年、TBS）
超力戦隊オーレンジャー（1995年、テレビ朝日） - 二条樹里 / オーイエロー役

その他のテレビ番組

なるほど!ザ・ワールド（1994年、フジテレビ） - アシスタント
週刊スタミナ天国
OH!エルくらぶ
トミーズのきばらなアカン!
おしゃべりトマト（1995年、TVKテレビ） - 京浜急行キャンペーンガールとして月1回出演

映画

超力戦隊オーレンジャー（1995年、東映） - 二条樹里 / オーイエロー役

オリジナルビデオ

超力戦隊オーレンジャースーパービデオ隊員手帳（1995年、講談社） - 二条樹里役
超力戦隊オーレンジャースーパービデオオーレ!超力情報局（1995年、講談社） - 二条樹里役
超力戦隊オーレンジャーオーレVSカクレンジャー（1996年、東映ビデオ） - 二条樹里 / オーイエロー役
激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー（1997年、東映ビデオ） - 二条樹里 / オーイエロー役

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