空よ

空よ

「空よ」（そらよ）は、日本のフォークデュオ、トワ・エ・モワによって発表されたシングルレコードです。EP盤としてリリースされ、品番はEP-1211が付与されていました。

楽曲概要と誕生背景

この楽曲は、NHK総合テレビで長年にわたり放送されていた音楽番組『あなたのメロディー』の企画から生まれました。同番組は、一般視聴者から作詞・作曲のオリジナル楽曲を公募し、その中から選ばれた優れた作品をプロの歌手が歌唱・発表するというユニークなコンセプトで人気を博していました。「空よ」もまた、難波寛臣氏が作詞・作曲を手がけ、番組に応募された作品が採用され、トワ・エ・モワによって歌われることとなったものです。

トワ・エ・モワと「空よ」

「空よ」は、トワ・エ・モワのキャリアにおいて非常に重要な一曲となりました。特に、1970年に開催された第21回NHK紅白歌合戦では、この楽曲を歌唱し、彼らにとって初めての紅白歌合戦出場を果たすきっかけとなりました。伸びやかで美しいメロディーと、空を仰ぐ情景を描いた歌詞は多くの人々の心に響き、彼らの代表曲として広く認知されることとなりました。

番組の歴史を飾った歌

また、「空よ」は、誕生のきっかけとなった『あなたのメロディー』という番組の歴史においても象徴的な存在であり続けました。1985年3月21日に放送された番組最終回では、そのフィナーレを飾る楽曲として、出演者全員によって盛大に歌唱されました。これは、約22年間にわたって続いた番組の歴史に感動的な終止符を打つ瞬間であり、「空よ」が番組にとって、そして視聴者にとって、いかに大切な楽曲であったかを物語るエピソードと言えます。

近年においても、音楽番組などでトワ・エ・モワがゲスト出演する際や、坂崎幸之助氏が司会を務める際に、氏と共に歌われる機会があり、世代を超えて親しまれ続けています。

シングル収録曲

「空よ」のシングル盤には、以下の2曲が収録されています。

空よ
作詞・作曲：難波寛臣
編曲：小谷充
あの橋をわたろう
作詞：芥川澄夫
作曲：山室英美子
編曲：小谷充

両曲とも、当時の音楽シーンを彩った楽曲として知られています。

主なカバー

「空よ」は、他のアーティストによってもカバーされています。

ベイビーブラザーズ（フィンガー5）
* 1974年リリースのアルバム『私の恋人さん』（SKD-211）に収録されています。当時の人気アイドルグループ、フィンガー5がまだベイビーブラザーズ名義で活動していた頃の音源として貴重です。

このように、「空よ」は誕生から時を経てもなお、多くの人々に愛され、歌い継がれている楽曲です。

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