空手バカボン

空手バカボン - 独自の音楽スタイルを持つユニット

空手バカボン（からてばかぼん）は、1983年に結成された音楽ユニットであり、メンバーには大槻モヨコ、内田雄一郎、ケラが名を連ねています。このユニットは、現在も活動を続けており、自称「最後のテクノバンド」として独自の音楽スタイルを確立しています。

ユニット名の由来

ユニット名は、「空手バカ一代」と「天才バカボン」という日本の有名な漫画に由来しています。この二つのタイトルを組み合わせた造語であり、そのユニークさは彼らの音楽スタイルにも表れています。音楽面では、内田が演奏するテクノポップ的なサウンドに、大槻とケラの即興的な歌が加わるというスタイルが特徴です。

代表曲

空手バカボンは多くの楽曲を手掛けており、それらの中には「来たるべき世界」、「おおもうけバカボン」、「2人と5人」、「バカボンのススメ」、「私はみまちゃん」といった代表的な曲が含まれています。「来たるべき世界」は、YMOの「ライディーン」に歌詞をつけたもので、その替え歌としても知られています。また、「労働者M」や「日本の米」、「から笑ふ孤島の鬼」は、筋肉少女帯のアルバムにも収録されており、幅広い音楽シーンでの影響力が伺えます。

さらに、「私はみまちゃん」は大槻のソロアルバムにも収められており、その人気のほどが分かります。「労働者M」は、同名の舞台作品としてもケラによって上演され、多様な表現方法で彼らの音楽が楽しめます。

音楽シーンにおける影響

ナゴムレコードで活動する彼らは、後に石野卓球が結成する電気グルーヴとも関わりがあり、音楽シーンにおいて大きな影響を与えています。石野は、「上京前、東京には自分たちのようなバンドがごろごろいるだろうと思っていたが、実際には空手バカボンぐらいしかいなかった」と振り返るほど、当時のシーンにおいて彼らの存在感は際立っていました。

休止と復活

空手バカボンの活動は一時期途絶えていましたが、2006年にはケラ＆ザ・シンセサイザーズのライブにゲストとして登場し、演奏を再開しました。この際、久しぶりに彼らのパフォーマンスを観るファンにとって特別な瞬間となりました。また、2010年にも結婚パーティーや新宿ロフトでのイベントにシークレットゲストとして出演し、その存在を再確認させることになりました。

メンバー紹介

• - おーつきモヨ子（大槻ケンヂ）: ボーカル担当
• - ケラ（ケラリーノ・サンドロヴィッチ）: ボーカル担当
• - ハヤブサのユウ（内田雄一郎）: エレクトーン、ギター担当。時折、チューニングの狂ったヴァイオリンも演奏しています。

独自の音楽スタイルと強い個性を持つ空手バカボンは、これからも日本の音楽シーンにおいて注目され続ける存在であり続けるでしょう。

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