空振り

空振りについて

空振り（からぶり）は、野球やゴルフをはじめとした多くのスポーツにおいて、スイングの動作を行ったにもかかわらず、目標に当たらないことを指します。この言葉はスイングの動作だけでなく、訪問等で目的を達成できない場合にも用いられるようになりました。

野球における空振り

野球において、空振りは打者が投球を打とうとしたが、バットがボールに当たらなかった状況を指します。空振りが発生すると、その投球がストライクゾーンを通過していても三振としてカウントされます。これを「空振り三振」と呼びます。

ハーフスイング

ハーフスイングは、打者が投球後、バットを振りきることなく途中で動作を止めることを意味します。英語では「checked swing」と呼ばれていますが、最近では大学野球リーグでは「Half Swing」という表現が頻用されるようになっています。公認野球規則にはハーフスイングの明確な定義は存在せず、その判定は審判に委ねられています。一般的には、打者の手首が返っている場合、スイングとみなされますが、個々の審判によって判断は異なるため一貫性が欠けることがあります。

球審はストライクまたはボールの判定を行いますが、ハーフスイングに関しては塁審に判断を託すことができます。この場合、球審が「振っていない」と判断した時だけ、捕手や守備側の監督が塁審に意見を求めることが許可されています。また、判定を求める際は、球審は特定のサインを用いてインストラクションを出します。

バッターアシスト

試合中、塁に走者がいる場合、打者は意図的に空振りをすることがあります。これを「バッターアシスト」と呼びます。たとえば、打者がゆっくりした大きなスイングを行うことで、捕手の動きを妨害し、走者が盗塁を試みる瞬間を有利に進める狙いがあります。

珍記録の紹介

1981年8月15日、ヤクルトと巨人の試合中、巨人の松本選手がハーフスイングの際に審判からスイングと判定されたものの、捕手がボールを後逸したため、その後一塁へ進みました。武上監督が抗議を行い、審判団の協議によって松本は再度打席に立つことが認められ、結果的に本塁打を打つという珍事が起きました。このような場面で審判と監督のやり取りが試合に影響を与える例は興味深いものです。

ゴルフにおける空振り

一方、ゴルフにおいても空振りは重要な要素です。プレーヤーがボールを打とうとしてクラブを振った際、ボールに当たらなかった場合もこれを空振りと呼びます。この場合、ボールは一切動かなくとも1打として計算され、そのまま次のショットを続ける必要があります。

ただし、プレーヤーがボールを打つ意図を持っていなかった場合、例えば単に素振りをした場合やスイングを途中で止めた場合は空振りとは見なされません。しかし、間違ってボールに当たることがあれば、空振りとしてカウントされることなく1打として記録されます。

結論

空振りという用語は、野球やゴルフなどさまざまなスポーツにおいて、スイングの結果、目標に当たらなかった状況を指します。この現象はプレーや試合の流れに影響を及ぼすことがあり、一部のプレーヤーにとっては意図的に行われることもあります。スポーツにおける空振りの理解は、プレー戦略を考える上で重要な要素となるでしょう。

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