立命館大学大学院経済学研究科・経済学部

立命館大学経済学部は、同学部の中心を担う学部の一つであり、大学院には経済学研究科が設置されています。両者は滋賀県のびわこ・くさつキャンパス（BKC）に位置しています。

教育プログラムの特徴

経済学部では、社会の変化に対応するため、2017年にカリキュラム体系を刷新しました。学生は入学時に国際専攻または経済専攻のいずれかを選択します。

国際専攻: 「外国語能力の向上」「経済学の専門知識」「実践的な海外経験」を重視し、グローバル社会で通用する国際人の育成を目指しています。
経済専攻: 「経済理論」「現実社会の分析」「課題解決への実践力」を組み合わせ、「理論＋現実＋実践」の学びを通じて、現代社会が抱える様々な問題に取り組める能力を持つ人材を育成することに重点を置いています。

少人数教育と学びの仕組み

本学部は、少人数教育、特にゼミを核としたきめ細やかな指導に力を入れています。この体制は4年間を通じて継続されます。1年次には大学での学習方法を、2年次からは関心分野のゼミで専門を深めます。3年次以降は各自がテーマを設定し、自律的な調査・研究を進めます。その成果は、毎年12月の「学内ゼミナール大会」で論文としてまとめられ、プレゼンテーション形式で発表されます。

また、学生が経済学を体系的に学べるよう、関連科目をパッケージ化した8つの「ユニット」が用意されています。「グローバル経済」「経済政策」「労働・社会保障」「ビジネス戦略」「ファイナンス分析」「環境政策評価」「地域マネジメント」「歴史・思想研究」など、多岐にわたる分野をカバーしており、学生は自身の関心に合わせて選択し、計画的に専門知識を習得できます。

沿革

立命館大学経済学部の源流は古く、1904年（明治37年）に設立された市立京都法政大学に設けられた経済学科にさかのぼります。1922年（大正11年）には旧制立命館大学法学部内に経済学科が設置されました。戦後の1948年（昭和23年）、新制大学として立命館大学が発足する際に、経済学部が独立して設置されました。1994年（平成6年）に滋賀県草津市にびわこ・くさつキャンパス（BKC）が開設された後、1998年（平成10年）には経済学部と経営学部が衣笠キャンパスからBKCへ移転し、現在の教育・研究の拠点となりました。2018年（平成30年）には学部創設70周年を迎えています。

組織・キャンパス情報

現在、立命館大学経済学部には経済学科があり、その中に国際専攻と経済専攻が置かれています。大学院には経済学研究科があり、経済学専攻を擁しています。学部長は高屋和子氏です。

学部および研究科は、びわこ・くさつキャンパス（滋賀県草津市野路東1丁目1-1）にあります。交通アクセスは、JR南草津駅から近江鉄道バスを利用し、約20分です。

社会で活躍する卒業生

立命館大学経済学部は、創設以来、社会の各分野でリーダーシップを発揮する数多くの有為な人材を輩出してきました。卒業生は、政治・行政、経済界、マスコミ、研究機関、文化、芸能、スポーツなど、幅広い分野で活躍しており、その多様な進路は本学部で培われる幅広い視野と実践力の証と言えるでしょう。

まとめ

立命館大学経済学部は、歴史と伝統を受け継ぎつつ、常に時代の変化に対応した教育改革を進めています。少人数制のゼミ教育、実践を重視した専門教育、そしてグローバルな視点を養うプログラムを通じて、変化の激しい現代社会で活躍できる人材の育成を目指しています。

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