立山黒部貫光立山ケーブルカー

立山ケーブルカー

立山ケーブルカーは、富山県中新川郡立山町に位置する立山駅から、室堂方面へのバスが発着する美女平駅を結ぶケーブルカー路線です。立山黒部アルペンルートを構成する重要な交通機関の一つで、その正式名称は鋼索線ですが、同社の黒部ケーブルカーとの混同を避けるため、案内上は「立山ケーブルカー」として親しまれています。

概要

• - 路線距離: 1.3km
• - 軌間: 1067mm
• - 駅数: 2駅（立山駅、美女平駅）
• - 高低差: 487m
• - 所要時間: 約7分
• - 運行形態: 乗車時間指定制
• - 運休期間: 冬期（12月1日～翌年3月31日）

通常は20分間隔で運行されますが、繁忙期には増発されることもあります。また、ケーブルカーの輸送能力を超える乗客があったり、運休時には、立山高原バスが立山駅まで延長運行されることがあります。特徴的なのは、客車の下に貨車を連結して運行されることが多く、特に立山駅方面へ向かう列車では、乗務員が貨車の下端に設置された乗務員室に乗務します。

歴史

立山ケーブルカーは、1954年に立山開発鉄道によって開業しました。以下に主な出来事をまとめます。

• - 1952年: 運輸審議会が立山開発鉄道の千丈ヶ原～美女平間の鉄道敷設を認可。
• - 1954年8月13日: 立山開発鉄道により千寿ヶ原駅（後の立山駅）～美女平駅間が開業。
• - 1969年5月28日: 昭和天皇、香淳皇后が全国植樹祭に合わせ、ケーブルカーにご乗車。
• - 1970年7月1日: 千寿ヶ原駅を立山駅に改称。
• - 2003年4月10日: 2代目車両が運行開始。
• - 2005年10月1日: 立山黒部貫光の路線となる。
• - 2022年5月3日: 立山有料道路の落石による通行止めで、最大3時間待ちが発生。

特徴

立山ケーブルカーの魅力の一つは、その車窓からの眺めです。特に、急勾配を登る際に現れる柱状節理の岩肌は圧巻で、自動放送でもその景色が紹介されます。また、乗車時間指定制のため、事前に予約が必要です。

駅情報

• - 立山駅: 富山地方鉄道立山線と接続。
• - 美女平駅: 立山黒部貫光立山高原バスと接続。

接続路線

• - 立山駅：富山地方鉄道立山線
• - 美女平駅：立山黒部貫光立山高原バス

外部リンク

• - 立山黒部アルペンルート 立山ケーブルカー

立山黒部アルペンルートの旅には欠かせない立山ケーブルカー。その歴史と美しい景観をぜひ体験してみてください。

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